2016年11月5日土曜日

天童ラ・フランスマラソン 2016

天童ラ・フランスマラソンに出場。つくばマラソン2週間前の刺激にハーフを走り、累積標高差約200mの険しいコースで足を追い込みました。

ちょっと本気でフルーツラン。


出場のきっかけ


毎年、秋になると猪苗代湖ハーフマラソンに出場しています。最初は東京マラソンの抽選目当てに東北旅行を兼ねて走っていましたが、秋の大会シーズンが始まる前にハーフを全力で走ることで、毎年コンディションの確認と刺激入れになっていることに気付きました。

今年も猪苗代湖ハーフに出るつもりでしたが、アクアラインマラソンと日程が重なってしまいました。どちらも出たい大会ですが、アクアラインは2年に一度ということもあってそちらを優先し、猪苗代湖は断念しました。

代わりに秋の東北旅行を兼ねたハーフの大会は何かないか調べ、山形県天童市で開催される天童ラ・フランスマラソンを発見しました。日程も11月5日(土)で、4日(金)を休めば4連休になるので旅ランにちょうどよさそうです。また、珍しく土曜の開催なので、帰りもゆっくり寄り道をしながら帰れます。

コースを見ると坂が厳しいので自己ベスト更新は狙いにくそうですが、ハーフのベストを狙うよりも練習で追い込んでフルで結果を出すために、天童へ出場することにしました。

そんな訳で、11月3日(木・祝)は那須塩原ハーフを走り、4日(金)は仙台で疲労抜きジョグをしてから天童に入りました。

レース当日


天童のなか卯で朝食をとってから会場入り。天童は2年前の秋にも雨の合間に走ろうと思って偶然立ち寄りましたが、その時と同様に山と紅葉の風景がきれいでした。

会場は山形県総合運動公園で、レース前後の時間も広くて快適に過ごせます。大駐車場も会場に隣接しており、ストレスなく会場入りできました。

昨日まで東北は寒かったですが、一転して快晴の青空となり日差しが暑く、最高気温も20℃程度まで上がる予報となりました。

天童の朝。紅葉と山の風景がきれい。

会場の隣に大駐車場があり、大会規模の割にすんなり会場入り。

会場の山形県総合運動公園。快晴の青空に。

NDソフトスタジアム山形。これからあの山の麓まで走る。

会場案内図。公園は広く快適にスタート前を過ごせる。

少し早めに会場入りしたので、開会式を眺めてから体育館で荷物を預け、スタジアムのスタート地点に並びました。

開会式。ゲストの金哲彦さんや中村優さんが挨拶。

天童市のラフちゃんとランスくん。

総合体育館で荷物預け。

天童ラ・フランスマラソンのハーフマラソンの部は、メイン会場のNDソフトスタジアム山形をスタートした後、山寺方面に向かって山道を登っていき、アップダウンを繰り返してスタジアムに戻ってくる周回コースです。累積標高差は約200mあり記録更新は狙いにくそうです。

また、陸連公認コースではないので、記録を更新しても公認されないと注意のアナウンスがありました。


コース高低図(大会HPから引用)

天童の市街地はフラットなのでそちらを使えば高速コースになりそうですが、間には国道13号があり山形の大動脈を通行止にする訳にはいかないので、やむを得ないコース設定なのでしょう。

昨年の結果を見たら85分で走れば年代別8位に入れていたようなので、今回は8位以内に入って賞品のラ・フランスを持ち帰ることを目標にしました。5月の仙台ハーフでは82分台を出しており、自分の場合は経験則として登り1mにつき1秒程度遅くなるので、下りで頑張れば85分以内で走れるはずです。

レース展開


0km~5km 20:09 (4:02/km)

1km 3:48
2km 3:51
3km 4:02
4km 4:10
5km 4:17


9時20分にハーフマラソンの部がスタート。ロスは2秒。

先頭付近からスタートし、スタジアムのトラックを半周してから外の道路に出ます。

1km過ぎまでは運動公園の周りのフラットな道を走ります。周りのランナーがペースを上げていきますが、この先の登り坂に備えて自分のペースを守り、最初は3:50/kmで入りました。本当に85分で8位を狙えるレベルの大会だとしたら抜かしていくランナーが多いように思いましたが、自分でレースを組み立てて、最終的に85分でゴールするようにペースメイクすることにしました。

1km過ぎで交差点を右折すると、緩やかな登りが始まります。傾斜は緩いので最初はそのままのペースで走っていきますが、一昨日の那須塩原ハーフと同様、数kmも続く登り坂で少しずつ足を消耗していき、5kmまで次第にラップタイムが下がり続けてしまいました。とは言っても登りは得意なほうなので、スタート後に抜かされたランナーを再び抜かしながら登りました。

事前に高低図はよく覚えておいたので、5km地点でいったん登りが終わって一息つけると考え、そこまでの辛抱と思ってペースの低下を抑えます。

5km~10km 19:44 (3:57/km)

6km 3:59
7km 3:52
8km 3:56
9km 4:17
10km 3:39


5km地点でいったん登りが終わり、緩い下り坂に入ります。給水所で水を飲み、足に水をかけて冷やすとリフレッシュできたので、ペースを4:00/km以内に戻します。

山間の道からは天童市街がよく見え、遠くには冠雪した月山も眺められましたが、今回は全力で走っているので風景を楽しむ余裕はありませんでした。

8km過ぎから再び登りでペースは落ちますが、9km付近までの1km程度で終わり、そこから11km地点まで長い下り坂が始まります。下りでは周りのランナーもペースを上げており、3:39/kmまで上げられました。

10km~15km 20:43 (4:09/km)

11km 3:50
12km 4:02
13km 4:12
14km 4:17
15km 4:22


10km過ぎから第一折返に向かって往復コースに入ります。少しして先頭のランナーとすれ違い、ナンバーカードの数字で同年代の人数を数えていきますが、どうやら8人どころか15人以上はいるような感じでした。この時点で賞品のラ・フランスは諦めましたが、自分の練習として85分の目標に向かって走ることにしました。

12km手前の折返点までも少し登り坂でペースが落ちます。

その後、15km過ぎまで再び3km程度の長い登り坂が始まります。ここで最後なので登りきればあとは下るだけですが、これまでのアップダウンで足を消耗していたため、また少しずつペースは落ちていき、14km~15kmのラップは4:22/kmまで落ちてしまいました。

15km~20km 20:05 (4:01/km)

16km 4:06
17km 4:11
18km 4:01
19km 3:53
20km 3:54


15km地点で登りが終わりと記憶していましたが、15.5km程度まで登りは続きました。そこから第二折返まで往復区間に入りますが、フラットなはずなのにあまりタイムが上がらず、まだ登りが続いているのか、それとも足が消耗しているせいなのか判断できなくなってしまいました。

折返し区間を抜けると、18km地点から20km地点までは最初に走った登り坂を今度は下っていきます。18km時点での平均ペースは4:03/km。85分を切るには4:01/kmが必要なので、目標を達成するには残り3kmでどれだけペースを上げられるかにかかっています。

しかし、下り坂の区間なのに3:53/kmまでしか上げられず、ちょっと厳しいかと思いました。

20km~21.0975km 4:02 (3:41/km)

21km 3:41


最後はスタート直後に走った運動公園外側のフラットな道を戻っていきます。

残り1km付近に置かれていた時計を見ると、1時間21分00秒。正確な残り距離は不明ですが、下りが終わってフラットな区間に戻るため、ペースが落ちると85分を切るにはギリギリのようです。

切れるかどうかわかりませんが、最後は全力で追い込むことでいい練習にしようと考え、ラストスパートをかけました。

運動公園の入口を過ぎ、スタジアムに入ってからは普段のトラックインターバルの走り方をイメージしながら走り、ラスト1kmはラップタイムを3:41/kmまで上げてゴールできました。

グロスタイム 1:24:45
ネットタイム 1:24:43 (4:01/km)

スタジアムでゴール。オーロラビジョンにランナーが映し出される。

レースを振り返って


年代別の順位は19位に終わりました。もし昨年このタイムを出していれば8位に入賞できましたが、昨年よりも大会のレベルが上がっているようです。

とはいえ、目標の85分以内でなんとかゴールでき、足も追い込むことができたので、フル2週間前に刺激を与える目的は達成できたと思います。仙台の自己ベスト(1時間22分47秒)より2分程度遅くなりましたが、高低差を考慮すれば及第点でしょう。

しかし、仮に坂がなかった場合にどの程度のタイムで走れたのかを確認することはできませんでした。2週間後のつくばマラソンでペース設定をどうするかは、当日前半を走りながら判断しようと思います。

今回は追い込むことが目的だったので楽しむ余裕はありませんでしたが、天童のコースは山と紅葉の風景がきれいで、給水所ではラ・フランスも食べられるため、次に参加する機会があればファンランを楽しみたいと思います。

レース後


土曜に開催のおかげで時間に余裕があったので、走り終わった後は沿道で応援したり、会場内を見て回ったりしました。

ゴール後、一旦駐車場に戻ってから沿道で応援。

ゲストランナーの金哲彦さんを発見。

スタートから2時間を過ぎると大勢のランナーが戻ってくる。

ゲストランナーの中村優さんもゴール。記念撮影に応じていた。

3時間の制限時間を過ぎると大会プログラムは終わりに近づきます。参加賞のラ・フランスとタオルをもらいに行きました。また、レース中はラ・フランスを食べる余裕はありませんでしたが、会場でもラ・フランスが食べ放題なので、おいしく頂きました。

会場を散策。

参加賞はラ・フランスとタオル。

会場でもラ・フランスのランナーサービスで食べ放題。

カットされたラ・フランス。おいしい。

会場内には地元のスポーツ店が出張しており、練習用のシューズが手頃な価格で売られていたので買いました。シューズの寿命は大体1,000km程度と言われているので、月間400kmを走ると2か月半に一足は買わないといけません…。

カスカワスポーツのテントで練習用シューズを購入。

13時頃から金哲彦さんと中村優さんによるランニングクリニック&トークショーが始まったので聴きました。

会場からの質問には、質問者に壇上へ上がってもらって実演していました。私も今日は坂に苦しめられたので攻略法について質問したかったですが、普段もたまに金さんとお会いする機会があるので今回は他の方に譲りました。

金哲彦さん、中村優さんらによるトークショー。

ランニングクリニックでは会場からの質問を受ける。

質問者に壇上へ上がってもらって実演。


トークショーが終わると大会は全てのプログラムが終了となり、ランナーはそれぞれ帰っていきました。

天童ラ・フランスマラソンはまだ5回目の開催ですが、会場の規模や運営の盛り上げ方、地元の方によるラ・フランスのもてなしなど、イベントとしての完成度はとても高いと思います。

首都圏からは少し遠いですが、猪苗代湖ハーフや仙台ハーフと並んで今後も参加したい大会のひとつがまた東北にできました。

ランナーは帰り始め、駐車場は空いてきていた。

大会後は蔵王温泉に移動してレースの疲れを癒しました。天童温泉の割引券も頂いたので開催地にお金を還元したい気持ちもありましたが、昨日天童で温泉に入っており、蔵王の強酸性で硫黄分が多い泉質も好きなので、今日は蔵王で入浴しました。

蔵王温泉に移動。

新左衛門の湯で入浴。強酸性の温泉が気持ちいい。

入浴後、頑張って走ったご褒美に山形のイタリアン食べ放題チェーン店「ピソリーノ」へ行き、パスタやピザを食べすぎてしまいました。

米沢の菜園ブッフェ ピソリーノ。

第1陣はパスタとピザを注文。この後も次々注文し大変なことに…。

明日は日曜。帰る前に猪苗代を走ります。

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