出場のきっかけ
かすみがうらマラソンは気温が上昇し始める4月中旬に開催されるため、以前は記録を狙いにくいと思って敬遠していました。
しかし、昨年は練習として出場してみたら、夏に入る前の刺激になり、北海道マラソンまでをいい流れで過ごすことができたため、今年も練習を目的にエントリーしました。
エントリー料や近さも手ごろで、ロング走の練習目的でも参加しやすいです。
レース当日
この時期の気温は不安定で、4年前の2013年大会のように突然冬のような気温になる場合もあるため、もし気温が10℃前後だったら、アップダウンの少ないコースなので自己ベストを目指すつもりでした。
しかし、当日は気温が急上昇し、ゴールする13時頃には26℃になる予報でした。昨年は同じくらいの気温の北海道マラソンでもサブ3で走れているので、今回も3時間程度まで抑えて慎重に走ることにしました。
当日は快晴の青空。気温も4月としては異例の暑さになる予報。 |
車を桜川沿いの臨時駐車場に停め、シャトルバスで会場入り。
ランナーズヴィレッジを抜けて会場へ。 |
昨年は3年ぶりだったので会場の様子を忘れていましたが、今回は1年ぶりなので慣れており、余裕を持って荷物預けとトイレを済ませ、10マイルの部を見送ってからスタート地点に並び始めました。
改修工事の影響か、更衣室と荷物預けの動線が変更。 |
荷物は野ざらしで勝手に置く方式。 |
10マイルの部のスタートを見送る。 |
かすみがうらマラソンのAブロックは目標タイムの幅が広く、昨年は記録を狙わないからとのんびり後方に並んだら周りのペースが遅かったため、今年は先頭付近に整列しました。
フルの部は10時にスタート。待っている間も強い日差しに照らされ既に暑く感じます。
Aブロックの先頭付近に整列。 |
スタート直前になると、ゲストランナーの藤原新さんが先頭に並びました。2015年の北海道マラソンで折返しで見て以来です。
藤原新さんのすぐ後ろからスタート。 |
かすみがうらマラソンは、前半は丘陵地のアップダウンがあり、後半はかすみがうら沿いの完全フラットな道を走るコースです。前半のアップダウンもそれほどきつくはなくコースは走りやすいですが、この時期は天気が安定しないのが難しいところです。
昨年のような暴風ではありませんが、今年は猛暑に注意して慎重に水分補給をしようと思いました。
レース展開
0km~5km 20:33 (4:07/km)
1km 3:50
2km 4:02
3km 4:17
4km 4:10
5km 4:14
スタートロスは1秒。藤原新さんの後ろからスタートしたことで、最初は力を抜きながらでもいいペースで入れました。
暑さの割に走り始めたらそれほど影響は感じませんでしたが、それでもこの気温では最後までもたないと思い、少しずつペースを落としていきます。
2km地点の坂を登るとしばらくフラットになり、ここからキロ4分10秒程度に抑えながら一定ペースで走っていくことにしました。
5km地点で最初の給水所があり、水を頭にかけて冷やし、アミノバリューで水分補給をしました。
5km~10km 20:56 (4:11/km)
6km 4:08
7km 4:11
8km 4:09
9km 4:13
10km 4:15
内陸の工業団地から農村部へ抜けていく区間です。アップダウンは少なく、一定ペースで刻んでいきます。
10km~15km 21:04 (4:13/km)
11km 4:12
12km 4:15
13km 4:14
14km 4:14
15km 4:09
20℃を超える気温を心配していましたが、走っていると風のおかげかあまり暑さは感じず、4週間前の板橋と同じ程度の感覚で走ることができました。
このままちょうどサブ3を狙う程度のペースで走って、暑さに慣れるための練習にしようと思いました。
15km~20km 21:30 (4:18/km)
16km 4:17
17km 4:12
18km 4:22
19km 4:21
20km 4:19
15kmの手前で一の瀬川に下り、川を過ぎてから登り返します。
登りきった16km以降も小刻みなアップダウンがあるためか、昨年は一定の感覚で走ってもこの区間はペースが落ちたため、今年もこの区間ではラップタイムが落ちても気にしないことにしていました。
しかし、18kmあたりから急に体に異変を感じるようになり、少しペースが落ちてきました。
20km~25km 21:47 (4:21/km)
21km 4:22
22km 4:12
23km 4:25
24km 4:23
25km 4:26
ハーフ通過は1時間28分45秒。ハーフ地点のカメラマンさんは昨年と同じ人でした。
このままのペースで走ればサブ3は問題のないタイムですが、やはり体の違和感は少ししても回復せず、頭がぼーっとするような感覚になってきました。
どうやら熱中症の初期症状のようなので、後半は少しペースを落とすことにしました。
21km過ぎで霞ヶ浦沿いに下ってからはゴールまで完全フラットですが、楽なペースまで落としてもキロ4分25秒程度だったので、このまま走ろうと思いました。
25km~30km 23:13 (4:39/km)
26km 4:28
27km 4:33
28km 4:42
29km 4:42
30km 4:48
熱中症が進んできたのか、どんどんペースが維持できなくなってきます。
一定ペースで走る集団にいくつか抜かされていき、恐らくサブ3狙いの集団と思われますが、着いていくことはとてもできる状態ではなく、今回はサブ3狙いからの脱落が確定的になったと感じました。
3時間狙いのランナーまではそこそこの人数がいましたが、それに抜かされると急に人の数が減ってきました。周りには歩く人や立てなくなっている人が出始めてきています。
暑さの割に汗があまり出ていないので、このまま走るのは危険なように感じましたが、リタイアしてバスで帰るくらいなら、ゆっくりでも走って、最悪歩いてもいいので自力で帰ろうと思って走りました。
30km~35km 24:57 (4:59/km)
31km 4:53
32km 5:19
33km 4:45
34km 5:07
35km 4:54
ここまでジョグでゆっくり走り続けていましたが、ついに32kmの給水所で歩いて給水しました。
かすみがうらマラソンは後半は2.5km毎に給水所があり、北海道マラソンと同じ間隔ですが、一箇所の給水所のテーブルは短く、走りながらでは十分に水分を補給できませんでした。しかし、今の状態では水分をとらなければ危険と判断し、2014年のアクアライン以来2年半ぶりにレース中に歩くという選択をしました。
これ以降、次の給水所まで2.5km走り、給水所ではテーブルが終わるまで端に避けて歩きながら給水を繰り返していきました。
また、沿道の住宅から水のシャワーをかけてくれている人もいたので、ありがたく涼しませてもらいました。一緒に水を浴びたランナーと「今日は暑いですね」「残り7km頑張りましょう!」とエールを交換しながら、ゆっくりジョグで走っていきました。
このあたりで「ランパンだけ」で走っている人に抜かされました。この人以外にも、今年のかすマラはなぜか裸足の人が多かったですが、何なのでしょうか?
35km~40km 25:10 (5:02/km)
36km 5:10
37km 4:56
38km 5:01
39km 4:59
40km 5:04
給水所での休憩を繰り返しながら、キロ5分前後で走りました。
38km地点で霞ヶ浦沿いの集落の道は終わり、幹線道路に入ると残り4km。同じクラブの方に応援してもらい、気力は回復しましたが、今回は倒れないようにペースは上げずゆっくりゴールを目指します。
40km~42.195km 10:33 (4:48/km)
41km 5:02
42km 4:56
42.195km 0:35 (3:01/km)
40km通過は2時間59分10秒。さすがに3時間10分くらいは切れるだろうと思っていましたが、このままキロ5分で走っていくと厳しいようです。
しかし、ペースを上げられる状態ではないので、残り2kmも倒れないように抑えながら走りました。
42km地点手前の橋を渡るとすぐ川口運動公園の陸上競技場に入ります。ゴールの時計が目に入り、3時間09分20秒が見えました。数秒差で3時間1桁を逃したくないと思い、ラストスパート開始。普段のスピード練習のおかげか、最後の100mだけはキロ2分30秒まで上げられました。
グロスタイム 3:09:44
ネットタイム 3:09:43 (4:30/km)
前半ハーフ 1:28:45 (4:12/km)
後半ハーフ 1:40:58 (4:47/km)
ハーフ以降はジョグのようなペース。 |
前半から心拍数が普段より高いことに気付いていなかった。 |
レースを振り返って
2015年のつくばで初めてサブ3を達成して以来、3月の佐倉まで11回連続サブ3でゴールしていましたが、今回は1年半ぶりに3時間を切ることができませんでした。
北海道やアクアラインなど、かすみがうらより厳しいコンディションでもサブ3はできていたので、この気温でもサブ3くらいは問題ないと考えており、ましてや3時間10分もかかってしまうとは想定していませんでした。
言い訳になってしまいますが、北海道やアクアラインは既に体が暑熱順化を済ませている時期でしたが、今回は急に気温が上がったことで体が暑さに追いついておらず、26℃程度でも北海道マラソンより暑く感じ、熱中症になってしまったのではないかと思われます。
次回のフルは8月の北海道マラソンですが、今年の夏は再び挑戦者に戻り、サブ3の走力を取り戻していきたいです。
完走すら危ぶまれたものの、なんとか3時間1桁でゴール。 |
ゴール後の給水でもアミノバリューを飲み干す。 |
再びサブ3の走力を目指して這い上がろう。 |
レース後
野ざらしの荷物は天日干しで高温になっていました。更衣室で着替えてから、コース終盤の沿道を歩いて応援に行きました。
ゴール後、着替えてからコース終盤で応援。 |
沿道では、印旛沼ヒーローの「アオインバー」が応援していました。
印旛沼周辺のマラソン大会やマラニックではアカインバーが度々目撃されていましたが、アオが人前に現れるのは恐らく今回が初めてです。
霞ヶ浦は印旛沼とあまり関係がないですが、隣の湖ということで応援に来てくれたのでしょうか?
印旛沼ヒーロー「アオインバー」も応援していた。 |
車で近くまで帰ってきても頭がぐるぐるして熱中症を感じたので、餃子の王将でたっぷり塩分補給をしてから帰りました。
熱中症対策に塩分補給。 |
今回の装備
- シューズ: Nike Air Zoom Streak 5
- サングラス: Oakley Custom Radarlock - Sapphire Iridium
- 帽子: The North Faceスワロウテイルベントキャップ
- 時計: GARMIN ForeAthlete 620J
- shotz コーラ 1本
- スパイベルト、iPhone 6s
まさか、アオインバーが出没するとは…!
返信削除今のところ、キングメタルとのエンカウトぐらいレアと言われていますので、見かけたランナーは経験値30000ぐらいゲットしてウハウハであったと思われます。
にしても、マラソンはかくも難しきものなり。
アクアラインで撃沈した吾は、やはりチャレンジャーとして出直し中です。
また、お会いしましょう!!!
青い人が突然現れたのでびっくりしましたが、沿道の人に「アオインバー!」と話しかけられたり、謎の黄色いヒーローと意気投合したりしてましたよ。
削除やはり暑さが苦手なので富里で慣れておきたいところです。スゴインバーの皆様もぜひお越しください。
本当にお疲れ様でした…!
返信削除出場した方がみんな「死にかけた」と言うコンディションでしたね。
わたしはかすみがうらと相性が悪いかも!と本気で思いましたが、いいコースなので来年もきっとエントリーしちゃうんだろうなぁ。
過酷なレースお疲れ様でした。
削除記録を確認してみたら、今まで出た中で一番高温のフルでした(北海道以上!)
2013年大会とは20度も差があるので気温の読めない大会ですね。
アップダウンが少なくてコース自体はいいので、来年以降も暑ければトレーニング、涼しければ記録狙いとしてエントリーしそうです。