出場のきっかけ
仙台国際ハーフマラソンには、3年連続3回目の出場になります。
私は暑さが苦手なので以前は5月以降にはレースを入れていませんでしたが、2年前に北海道マラソンに向けた練習として仙台に出て以降、暑い中でも走りやすい高速コースと、トップランナーともすれ違えるハイレベルな大会の雰囲気が気に入り、今年もエントリーしました。
これまで仙台に出場すると必ず自己ベストを更新していましたが、2016年秋以降はフルの記録が伸び悩んでいたため、昨年の1時間22分47秒を少しでも更新したいと思っていました。
前日祭
今年も大会前日の土曜に仙台入り。
毎年、前日祭での参加賞引換を兼ねて仙台市街で旅ランをしていましたが、今年は雨のため、歩いて前日祭へ行きました。
仙台は雨。定禅寺通りを歩く。 |
前日祭会場の勾当台公園。雨のためか今年は人が少ない。 |
昼食には今年も仙台マーボー焼きそば。 |
参加賞は当日も引き換えられるにもかかわらず、わざわざ前日祭に行く目的は、今年も高橋尚子さんのランニングトークを聞きたかったためです。
雨のためか前日祭の会場は昨年までと比べて人がまばらでしたが、高橋尚子さんの登壇する時間は、ステージの周りに多くの人が集まっていました。
高橋尚子さんのランニングトークショー。 |
明日の天気予報は雨で14℃。雨は呼吸が楽になり、気温も14℃くらいがハーフでは最も記録を出しやすいコンディションとのことです。80分切りを目標に前半から突っ込もうと思いました。
お聴きするのは3回目。明日の走り方を改めて復習。 |
高橋尚子さんの話を聞いた後は、せっかく近くに来たので三全本店でお土産を買い、ラーメンビリーで夕食をとって明日に備えました。
菓匠三全でお土産。 |
ハーフで自己ベストを出す前夜はいつも二郎系。 |
レース当日
当日も雨。仙台駅周辺で朝食をとってから、仙石線で会場入りしました。
朝の仙台駅。レース当日も雨。 |
半田屋で朝食。 |
仙石線で宮城野原駅へ。 |
仙台ハーフは1万人規模の大会ですが、S・Aブロックの選手はレース前後に陸上競技場の建物を使えます。今年は雨ですが、屋内で快適に過ごせました。
仙台市陸上競技場。陸連登録の部は入場可。 |
今年もこのトラックを全力で駆け抜けたい。 |
杜の都の、一万人の物語。 |
9時過ぎに荷物を預け、スタート地点に向かいます。会場では川内優輝さんもアップで走っていました。
今年から陸連登録の部にSブロックが新設されましたが、参加資格はハーフ1時間10分またはフル2時間30分以内なので、凡人の私にはとても出せないタイムです。Aブロックの先頭付近でアップをしながらスタートを待ちました。
昨年はスタート前から日差しを受け、5km過ぎで一旦脱水症状になりかけました。今年は雨ですが、昨日の高橋尚子さんの話で、こういう雨の日は給水を怠りがちになるので逆に危ないとの話があり、今年はスタート前から紙コップで少しずつ給水しながら待ちました。
仙台ハーフのコースは昨年同様、仙台駅周辺を東西に往復し、仙台市陸上競技場に戻ってきます。前半の西側は登り基調、後半の東側は下り基調ですが、傾斜は緩く、片側2~3車線を使える走りやすい高速レースです。
レース展開
0km~5km 19:13 (3:51/km)
1km 3:45
2km 3:54
3km 3:47
4km 3:57
5km 3:50
スタートロスは4秒。最初の1kmはフラットなので周りのペースに運んでもらいます。
1kmを過ぎてから2km地点まで新寺通の緩やかな登りになりますが、昨年はここで無理に突っ込んだら体力を使ってしまったため、今年は抑え気味に登りました。
大通りから青葉通りを進んでいきますが、この区間も緩やかな登りなものの新寺通より緩いので、ペースを戻していきました。
大町を過ぎ、広瀬川に下っていくと5km地点です。
5km~10km 19:11 (3:50/km)
6km 3:55
7km 3:47
8km 3:45
9km 3:51
10km 3:52
大橋で広瀬川を渡り、国際センターに登り返していきます。昨年はこの区間で脱水症状になりかけてペースが落ちましたが、今年はスタート前から水分補給を行い、新寺通の登りも抑えたことで、昨年と違ってペースを落とさずに走れました。
仙台西道路で広瀬川を渡り、西公園通りに入ると、昨年同様折り返してきた先頭集団とすれ違いました。先頭集団は外国人選手3人と日本人選手1人。第2集団も4人程度で、そのすぐ後ろを川内優輝選手が追っていました。
西公園通りから定禅寺通りの往復に入り、すずめ踊りの応援を受けながらケヤキ並木を走るハイライトの区間です。昨年は脱水からの回復のためにペースが落ちましたが、今年は逆にペースを上げて駆け抜け、応援を楽しむ余裕もありました。
西公園通りから青葉通りに戻っていき、10km地点になります。この5kmを昨年よりもかなり早く抜けられたことで、自己ベスト更新を確信しました。
10km~15km 19:17 (3:51/km)
11km 3:44
12km 4:03
13km 3:48
14km 3:52
15km 3:50
10km地点を右折して大通りに入ると、毎年恒例、高橋尚子さんがコース上でハイタッチをしてくれていました。今年もお礼を言いながら元気をもらい、やはり自然とペースが上がりました。
しかし、ペースを上げすぎた反動か、五橋を過ぎて新寺通の12kmまではラップタイムが一時的にキロ4分まで落ちました。
新寺通の復路は下りで、呼吸は楽で足も痛くありませんが、このあたりから、あまり力を入れてペースアップすることができなくなってきました。無理をせずに走れるペースを確認したらキロ3分50秒前後だったため、ゴールまで大失速しないように維持することにしました。
宮城野原運動公園の外周を抜け、スタート地点を再び通過すると15kmです。
15km~20km 19:17 (3:51/km)
16km 3:54
17km 3:51
18km 3:49
19km 3:50
20km 3:53
15kmの通過は57分45秒。タイムを計算すると、キロ4分まで落ちても自己ベストの更新は問題ないようなので、残りは無理な追い込みをしないようにゴールまで走ることにしました。
昨年同様、15km過ぎの跨線橋を登るとトップの外国人選手とすれ違いました。昨年よりも早く走っていますが、昨年と同じあたりで先頭とすれ違ったので、トップ選手も気象条件のおかげでペースが上がっているようです。
卸町で折り返して新寺通を戻っていきます。昨年のような日差しや向かい風はありませんが、ここまで早すぎたためかスパートをかける余力はなかったため、ペースを維持しながらゴールを目指しました。
跨線橋を再び登り、下り始めると20km地点です。
20km~21.0975km 4:03 (3:41/km)
21km 3:42
昨年はラスト1kmでスパートをかけましたが、今年は既に力を出し切れているため、ペース維持がやっとでした。それでも周りのランナーはペースが落ちているため、終盤は抜かし続けながら走る展開になりました。
陸上競技場の青いトラックに入ってゴールが見えてからは不思議と気力が出てきて、周りのランナーを1人抜かし、そして次のランナーを抜かし続けることで、自然とペースアップしながらゴールに駆け込みました。
グロスタイム 1:21:05
ネットタイム 1:21:01 (3:50/km)【PB】
レースを振り返って
ここ半年フルの記録は伸び悩んでいましたが、着実にスピードはついてきていたようで、ハーフの自己ベストを1年で2分近く更新しました。
一方、目標の80分を切るためにキロ3分45秒を試そうとしたものの3分50秒しか維持できず、たった5秒差ですが大きな壁に感じました。
4週間前のかすみがうらマラソンでは暑さにやられて大失速したため自信を失っていましたが、逆に今回は記録狙いには絶好の気象条件に後押ししてもらえました。
地道の走り込みを続けていれば今後も調子のいい時に記録更新をできると信じて、次回の北海道マラソンに向けた夏の走り込みを今年も頑張りたいです。
仙台市陸上競技場のゴール。 |
#仙台ハーフ ゴール地点。今年は雨でしたが、それでも最後に青いトラックを駆け抜けるのは気持ちよかったです。 pic.twitter.com/Zv6Egwipxj— i-runner@8/27北海道マラソン (@i_runner_42195) 2017年5月21日
レース後
雨なので、ゴール後はすぐに陸上競技場の屋根の下に避難。
昨年は着替え終わってからゆっくり記録証をもらいに行ったら大行列だったため、今年は80分台前半の空いているうちにもらおうと思っていましたが、雨なので記録証が濡れないように荷物を回収してから向かいました。しかし、90分過ぎになるとやはり大行列。仙台はクリアファイルに入れてもらえるので、来年は雨でもゴール直後にすぐ並ぼうと思いました(来年の自分に向けたメモ…)。
完走証発行所は80分過ぎはガラガラだが、90分を過ぎると混雑。 |
同じクラブの方も何人か出ていたので挨拶し、ゴールで少し応援してから陸上競技場を後にしました。
81分でゴールしても順位は200位以降、川内優輝さんでも11位の非常にハイレベルな大会で、仙台の大都会を駆け抜ける雰囲気も好きです。来年以降もぜひ参加していきたいと思います。
記録速報。仙台ハーフは国内屈指のハイレベル大会。 |
仙台市陸上競技場を後にする。また来年も走りたい。 |
今回も蔵王温泉に入り、全力を出し切った疲れを癒します。山形県に移動すると宮城県側の雨が嘘のように晴れていました。
蔵王温泉は晴れ。強酸性の湯で疲れを癒す。 |
夕食は米沢に移動し、天童ハーフの後と同様にイタリアンの食べ放題に入りました。半年前は食べ過ぎて後悔したはずですが、ハーフで全力を出し切った後はドカ食いしたくなる不思議な魅力があります…。フルだと全力を出し切った後は内臓がやられているので、こんなに食欲は出てきません。
また米沢のピソリーノでドカ食い。 |
明日は裏磐梯を走ってから帰ります。
21分だと、キロ3分50秒ですか…。
返信削除かなり辛いペースですね。
10kmで限界だった私にはまずもって無理…。
えっ?アカアンバーさんスイカ10kmで38分20秒目指すんですか?
削除青い人は最後尾からスタートして制限時間内ゴールを目指すと言っていました。