稚内公園から稚内市街と稚内港を望む。宗谷湾の向こうは宗谷丘陵。 |
夏の休暇ではほぼ毎年北海道を旅行していて、ドライブしたり山に登ったりするのが趣味です。一方で、走ることが習慣になってきたため、旅行期間中に練習を中断するのはもったいなく感じました。それならば、今年は旅先でも走ってしまおうと考え、ランニングシューズとウェアを一式持ってきました。
第一回目として、稚内を走ってみることにしました。これまで夏の関東は走りにくい気温が続いていましたが、日本最北端の街で涼しそうなので、避暑地での合宿気分も味わえそうです。稚内を訪れるのは、2004年以来の9年ぶりでした。
コースとしては、ノシャップ岬の近くにあるノシャップ公園を拠点に、半島の東側を稚内駅方面に走ってから、オロロンラインで夕日が丘を越え、半島の西側をノシャップ岬まで戻る、稚内半島を時計回りに周回する20kmのコースにしました。
まずはノシャップ公園で準備運動をしてから走っていきます。ノシャップ公園は駐車場が広く、トイレや水飲み場も揃っているので、ランニングの拠点にできます。
ノシャップ公園。芝生が気持ちよく利尻岳が見える。 |
ここから出発して、稚内駅方面に走る。 |
稚内駅までは道路沿いに宝来の住宅地が続いています。普段の旅行では車で通りすぎる道ですが、自分の足で走ると、住宅の外見から北国の暮らしぶりを感じることができます。
ノシャップ~稚内駅の道。歩道を走っていく。 |
3km過ぎで稚内港のほうに曲がり、北防波堤ドームの横を通りました。
有名な北防波堤ドーム。 |
北防波堤からすぐに、道の駅「わっかない」と、JR稚内駅があります。ここで少しトイレ休憩をとりました。
北防波堤から、稚内駅はすぐ。 |
JR稚内駅。建て替えてきれいになった。 |
日本最北端の線路。 |
稚内市街地のすぐ裏は稚内半島の尾根。開基百年記念塔がランドマーク。 |
稚内駅を出て、国道から一本海沿いにある港の道を走っていきました。
海沿いの港の道を走る。 |
日本最北の港、稚内港。 |
やがて稚内国道に戻り、少ししたら右折してオロロンラインに入り、尾根を越えて稚内半島の西側に向けて走っていきます。だらだらと登り始め、標高70mの峠まで登ります。
稚内国道を右折し、オロロンラインへ。 |
宗谷本線の踏切を渡る。 |
住宅街をだらだら登っていく。 |
やがて市街地が終わると頂上は近い。 |
登り坂が終わると、夕日が丘パーキングに着きます。ここは稚内半島西側の高台から日本海や利尻島・礼文島を望むことができる展望台で、夕方にはこれらの島に沈んでいく夕日を眺めることができます。トイレもあるので小休憩にしました。
頂上と、利尻岳が見えてくる。 |
夕日が丘パーキング。 |
利尻島と利尻岳がよく見える。 |
これから走っていく半島西側の道を眺める。 |
夕日が丘を出ると、日本海に向かっていっきに下ります。日本海や利尻岳を眺めながら気持ちよく走れる下り坂です。こちら側の傾斜はきついので、稚内半島を一周するなら時計回りがおすすめです。
日本海と利尻岳を眺めながらいっきに下る。 |
振り返ると、長い登り坂。 |
下りきったら坂の下のT字路を右折し、ノシャップ岬に向かって半島の西側を走っていきます。ちなみにここを直進すると、札幌に向かって日本海沿いを走っていくオロロンラインで、気持ちいいドライブを楽しめます。次の街の天塩までは約60kmトイレも店も何もない原野なので、ドライブするには楽しいですが、走るには覚悟が必要です。
坂を下りきるとT字路を右折。 |
参考までに…直進して天塩に向かうとこんな感じのサロベツ原野を60km走ります(イメージ) |
今回は右折。ノシャップ岬まで9km。 |
坂の下からノシャップ岬までは、民家が点在する以外はほとんど何もない海沿いの道を走っていきます。日本最北らしく、海沿いで森林限界のような植生を楽しめますが、単調な風景が9km続くとも言えます。
民家が点在する海沿いの道を走っていく。 |
やがて遠くにノシャップ岬の稚内灯台が見えてきて、自衛隊駐屯地の横を通ると、ノシャップ岬はもうすぐです。
遠くにノシャップ岬の稚内灯台が見えてくる。 |
ノシャップ岬に戻ってきた。右に行くとノシャップ公園はすぐ。 |
ノシャップ岬。ここも利尻礼文や夕日を眺められるスポット。 |
稚内灯台。ランニング時も目印になる。 |
ノシャップ岬からノシャップ公園に戻り、全長20kmの初・旅ランは終了しました。
ノシャップ公園に戻ってゴール。 |
GPSのログ。 |
旅先で日常と異なる風土を走るのはとても楽しかったです。徒歩より速く、車より遅いスピードで、北国の風景をよく眺めながら走ることができました。
また、首都圏では暑い日が続いて走りにくかったですが、稚内はかなり涼しくて快適でした。この時期の首都圏で20kmも走ったらバテてしまいますが、稚内なら最後まで気持ちよく走ることができました。
この調子で、今回の旅行中に道内の他の街でも走ってみることにしました。次は、稚内と同じように涼しい気候と言われている釧路の街を走ります。
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