暑いのでペースを抑えようと思っていたのに、アクアラインが気持ちよすぎて前半ハーフをオーバーペースで走ってしまい、後半脱水で歩きまくり。今までで一番つらいフルマラソンになりました…。
エントリー
アクアラインマラソンは2012年に開催されて以来、2年ぶり2度目の開催です。
2年前のエントリーの時期はまだ走っていなかったのでエントリーしませんでしたが、アクアラインを走ることのできるイベントに興味は持っていました。それから2年、フルマラソンを3回完走して力を蓄えたので、4回目のフルとしてアクアラインマラソンを選びました。
2014年はフルとハーフが同時に開催されます。申込は抽選で、定員はフル13,000人、ハーフ4,000人。
まだ暑い10月に開催されるため、アクアラインを走れれば十分なので本当はハーフに出たかったのです。しかし、ハーフのほうが定員が少ないうえに初心者が殺到するであろうことを考え、アクアラインを走れる確率を上げるためにフルに申し込み、抽選に当選しました。フルの倍率は2倍程度。東京マラソンよりは格段に当選しやすいですね。
高低差と気温から、記録を狙う競技というよりもアクアラインを楽しむイベントとして楽しむことにしました。11月のつくばに向けた42km走をしつつ、あわよくば給食も楽しもうと考えました。
スタート前
スタート近くの駐車場に車を停め、スタート40分前から並び始めます。
今回のスタートは初めてAブロックになりました。予想タイムに佐倉マラソンからの成長を加味して3時間1桁を書いたのですが、それでも他の大会ではB以降なので、Aになるとは思っていませんでした。陸連公認コースではないので、記録狙いの人は少ないのでしょうか?
スタート40分前。ランナーが集まり始めている。 |
最高気温は22℃で、スタート前から日差しの暑さを感じました。自分は暑さに弱いうえに、10月で気温も20℃を超える状態でフルを走るのは初めてなので、脱水対策にスタート前は水分を多めにとりながら待ちました。
Aブロックに整列。水分をとりながら待つ。 |
やがてステージには森田健作千葉県知事や、PR大使の千葉真子さん、藤江れいなさんなどが登場し、盛り上げてくれます。Aブロックだと間近で見ることができてよかったです。
ステージには森田知事らが登場。 |
森田知事のあいさつと号砲で、アクラインマラソンは10時にスタートしました。素晴らしい青春の1ページにしたいと思います。
アクアラインマラソンのコースは、木更津をスタートして前半8km過ぎからアクアラインに入り、海ほたるまでを往復します。ハーフを過ぎると後半は袖ヶ浦市と木更津市の内陸部を走り、木更津市役所前をゴールします。前半のアクアラインと後半の内陸部にはそれぞれ標高40m程度の坂が2回ずつあり、タフなコース設定です。
また、ハーフとフルが同時にスタートして一緒に走るため、ハーフの人のペースに惑わされないことも重要そうです。
暑い時期に行われることと、記録を狙いやすいコースではないことから、積極的に記録を狙うよりは、アクアラインを楽しみながら走ろうと思いました。
レース展開
0km~5km 22:25 (4:29/km)
1km 4:39
2km 4:25
3km 4:27
4km 4:24
5km 4:30
Aブロックからのスタートのため、まわりのスピードにつられてキロ4分30秒程度で入りました。オーバーペースのように思いましたが、意外と楽に走れるので少し様子を見ました。
しばらくは海に近いフラットな道を走ります。
5km~10km 22:53 (4:35/km)
6km 4:44
7km 4:37
8km 4:44
9km 4:20
10km 4:28
さすがに後半に体力を残しておくべきと感じ、少しペースを落としました。
アクアラインに入る手前に給水所がありますが、ここから海ほたるまで給水所はありません。海に紙コップが落ちるのを防ぐためでしょうか。 ただでさえ暑いレースでしばらく給水がないので、確実に飲んでおきたいところです。
8km過ぎで木更津金田ICを通過し、いよいよ往復10kmのアクアラインに入ります。早い時間に交通規制を解除するためと思われますが、コースの目玉は前半に設定されています。料金所を走って通過するのは不思議な感覚でした。電光掲示板にも応援メッセージが表示されていました。
アクアラインに入ってしばらくするとサブ3のペーサーが抜かしていき、さすがにここまで早すぎたと思いました。 しかし、アクアラインに入った興奮で再びペースが上がってしまいます。
10km~15km 23:37 (4:43/km)
11km 4:32
12km 4:41
13km 4:52
14km 4:42
15km 4:50
海の上を走る気持ちよさで、再びペースが上がり気味になります。
滅多に走れないアクアラインなので、ここではiPhoneを出して写真を撮りながら走っていきました。
アクアラインに入る。遠くに海ほたるが見える。 |
海ほたるPAまであと3km。高速道路と、海の上を走る不思議な感覚。 |
このあたりで、アクアラインを折り返してきた川内優輝選手とすれ違いました。種目はハーフとはいえ、しばらく後続のいない状態でぶっちぎりの独走をしていました。
反対側に、中継車と先導のパトカーが見えてくる。 |
川内選手はぶっちぎりで独走中。 |
アクアラインは下に船を通すために一部橋が高くなっている箇所があります。車で走るときは全然気にしていませんでしたが、自分の足で走ると登りを感じてペースが落ちました。登りといっても高速道路なので、佐倉マラソンの農村の坂に比べれば勾配は緩いのですが。
海ほたる手前で大きな坂を登る。 |
坂を下り始めると、海ほたると神奈川県側が見えてくる。 |
14km手前で海ほたるPAに入り、折り返していきます。海ほたるに給水所があるのですが、粉ヴァームを飲んでから水を飲もうとしていたら、うっかり給水テーブルを通り過ぎてしまいました。また次の給水所はアクアラインが終わるまでないので、ここは引き返してでも水を飲んでおくべきところでした。この失敗が後で効いてくることになるのです…。
15km~20km 23:31 (4:42/km)
16km 4:56
17km 4:40
18km 4:34
19km 4:39
20km 4:42
海ほたるを折り返し、千葉県側に向かって再びアクアラインを走っていきます。反対車線は大勢のランナーで混雑しており、ピークはすし詰めのような状態でした。自分はそこそこのペースで走ることができてよかったと思いました。
今度は千葉県を目指して海を走る。 |
19kmでアクアラインは終わり、ここからゴールまでは内陸を走っていくことになります。
20km~25km 24:01 (4:48/km)
21km 4:40
22km 4:37
23km 4:57
24km 4:52
25km 4:55
20km過ぎでハーフとの分岐があり、ハーフは左へ、フルは右へ進んでいきます。
アクアラインでは楽しすぎて体力を気にしていなかったのですが、中間点を通過して冷静に考えてみると、暑さに体力を奪われているためか、あまり体力が残っていないことにやっと気づきました。
キロ4分40秒で走っていましたが、この状態であと21kmも走れるのか不安になり、キロ4分50秒まで落としました。
25km~30km 24:47 (4:57/km)
26km 4:52
27km 5:01
28km 4:51
29km 5:06
30km 4:57
袖ヶ浦の内陸部の農村地帯に入っていきます。少しずつ登りが始まることもあり、辛くなってきて、さらにペースが落ちました。
アクアラインで給水に失敗したこともあり、どんどん水を飲んでいきます。しかし、そうするとスタート前に水を多めに飲んでいたこともあり、次第にトイレに行きたくなってきました。
29km地点の給水所で、ついに気持ちが切れてしまい、コップを取ってからいったん歩いて給水しました。
30km~35km 27:21 (5:28/km)
31km 5:01
32km 6:15
33km 5:13
34km 5:10
35km 5:42
給水してからすぐ走り始めますが、もはやキロ4分台を維持する体力は残っていません。すぐにでも休みたい状態ですが、まだあと12kmも残っています。
32km手前にトイレがあったので、吸い寄せられるように駆け込み、立ち止まって用を足しました。
トイレを出てからは再び走り始めますが、完全に気持ちは切れてしまいました。これ以降、給水所のたびに歩くことになります。
残り10kmなら歩いても4時間台でゴールできるだろうか…、いや、本当にゆっくりでもいいから走って、サブ4くらいは目指そう…、などと考えながら進んでいきます。
35km手前では、後半の大きな坂のひとつ「ほたる野地区」を登りますが、もはや平地を走るだけでも辛すぎる状態だったので、登りによる辛さが加わってもあまり感じませんでした。
給水所が見えたので、そこを目標に走っていき、給水所のテーブルで水をとってから、給水所が終わるまで歩いていきます。
35km~40km 26:30 (5:18/km)
36km 4:51
37km 5:50
38km 5:07
39km 5:23
40km 5:19
36km過ぎのエイドでブルーベリーが出ると聞いていて楽しみにしていたのですが、少し頂いただけで通過しました。
終盤になり給水所の数が増えていきますが、給水所のたびに、水をとって、飲んだり頭からかぶったりしながら歩くことを繰り返しました。
38kmあたりで、なんとサンダルで走っている人に抜かされました。靴を履いて全力で走ってもこの有様なのに、ついにサンダルに抜かされるとは…。(まさか、後日そのサンダルランナーと知り合うことになるとは、このときは知る由もありませんでした。)
38km過ぎで「清見台地区」の坂を登り、給水所で歩いて、坂を下っていくと、ゴールの木更津市街が近づいてきます。
40km~42.195km 10:41 (4:52/km)
41km 4:59
42km 4:56
40km通過は3時間15分。佐倉マラソンではとっくにゴールしていたのに…と思いました。
同時に、サブ4ができればいいという程度に思っていましたが、ここまで給水所で歩きながらも少しずつ走ってきていたことで、まだサブ3.5まで15分を残していることに気付きました。
最後の気力を振り絞って、40kmからゴールまではもう歩かずに、サブ3.5を目指して走り始めました。
スタート直後に通った木更津港を抜けて走っていくと、木更津市役所前のゴールが見えてきて、いったんは尽きたはずの体力が再び戻ってきました。
最後は普段のペースまで上げて、なんとかゴール。ゴールの時計を見ると3時間25分台で、一旦はサブ4も危ぶまれましたが、サブ3.5を守ることができました。
グロスタイム 3:25:57
ネットタイム 3:25:46 (4:53/km)
前半ハーフ 1:36:01 (4:33/km)
後半ハーフ 1:49:54 (5:13/km)
木更津市役所前のゴール。満身創痍でなんとかサブ3.5は達成…。 |
GPSのログ。終盤、ところどころ赤くなっているのは給水所のたびに歩いてしまった痕跡です。 |
レース後
ゴール直前だけは気力を取り戻して走りましたが、全身を消耗しており、ゴールから駐車場までの約1kmは体を引きずるようにして歩きました。
また、全身の塩分をかなり消費していたようで、車に戻って着替えようとしたら、肩がつってしまいました。こんなところがつるなんて初めてです…。
頑張って完走…はしてないか。42.195km移動した自分へのご褒美に、千葉の「柵柵」でスペシャルチャーハンを食べて帰りました。
頑張って完走したのでスペシャルチャーハン。 |
レースを振り返って
前半のアクアラインは素晴らしい景色を走ることができ、楽しむことができました。
しかし、暑さが苦手にもかかわらず前半自重せず突っ込んだ結果、後半で過去最大の失速をしてしまい、レース展開としては大失敗でした。
暑さと高低差からシーズン中のレースと単純比較はできませんが、フルに出場して自己ベストを更新できなかったのは初めてでした。
なんとかサブ3.5は達成して自己ワースト更新は回避しましたが、おかげで暑さ対策が課題だと見えてきたので、来年の夏の練習に活かそうと思います!
這い上がろう。「歩いたことがある」というのがいつかきっと大きな財産になる。
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