ださべさんから正月の印旛沼に引き続き、再びマラニックにお誘いいただきました。
今回は木更津から鴨川まで房総半島横断の約70km、しかも真夏の夜中に走るとのことでした。私は夏がとても苦手で10kmでもバテることがあるため、参加をためらいました。キロ6分(平地)~7分(登り)でゆっくり行くということと、北海道マラソン対策になるというお話を頂き、足手まといになることを心配しつつ参加させて頂くことにしました。
コースは木更津港の赤い橋を夜中に出発し、久留里、養老渓谷を経て上総興津で太平洋に至り、そこから勝浦駅まで走る全長68kmのコースです。
ナイトランのためあまり写真を撮っておらず、文章中心のレポートになってしまいますがご容赦ください。
ナイトランのためあまり写真を撮っておらず、文章中心のレポートになってしまいますがご容赦ください。
木更津~久留里
土曜の夜22時30分、木更津駅に集合。今回のメンバーは、1月の印旛沼マラニックでお世話になった「ださべさん」「よーじさん」に加え、「はまちさん」が参加しました。真夏の夜の海から山に向かって走り出す、おかしなメンバーが木更津に集結します。
連日猛暑でしたが、奇跡的にこの土曜は夜は涼しくなりました。これなら暑さが苦手な私も多少はましになるかもしれません。
最初に木更津駅西口から港のほうに向かって歩いていき、途中のコンビニで買い出しをしながら、木更津港の赤い橋の最高点からスタートしました。東京湾から太平洋に向かって走っていきます。
1.5km地点の木更津駅までは元の道を走っていき、木更津駅東口からかずさアカデミアパーク方面に向かって住宅街を走っていきます。アクアラインマラソン終盤の36~38kmあたりで走った道です。
途中、5km地点で矢那川に沿って曲がると市街地が終わり、真っ暗な田んぼの中の道になります。 1人だったらここで怖くて引き返しています。ヘッドライトをつけて進んでいきました。
並走する県道なら街灯がそこそこありそうですが、車の交通量がありそうです。こちらの田んぼの道は夜中は全然車が走らず、安全に走っていけました。
スタートから11kmほどで、かずさアカデミアパークの高倉交差点にあるコンビニに寄りました。エネルギー対策と眠気対策を兼ねて、今回はコンビニのたびにレッドブルを惜しみなく投入していきます。
コンビニを出て、県道23号を久留里方面に走っていきます。歩道のほとんどない山間部の県道なので、車が来たらライトでこちらの存在を知らせながら走っていきました。標高120m程度の峠を越え、なだらかに下っていくと久留里が近づいてきます。
22km地点の久留里駅で休憩。久留里駅前には水汲み広場があります。ここまででだいぶ汗をかいたので、水で顔を洗いながらリフレッシュしました。
駅の近くのコンビニにも寄りました。ここから勝浦までコンビニはないので、夜食を買って食べます。夜中にアクティブな4人組がやってきて店員さんも驚いたようで、「トライアスロンですか?」と聞かれました。とりあえず勝浦まで走ると答えました。「えっ…?」。
久留里のコンビニを後にし、養老渓谷に向かって再び山間部の県道を走っていきます。
近くの草むらからガサガサと大きな音がするので、笛を吹いて威嚇しました。房総半島に熊はいないはずなので、他の獣なら戦っても負けることはないと思いますが、不要な争いは避けたいところです。…北海道ランナーだと熊を基準に考えてしまうのです。
1人だったら怖くて仕方なかったと思いますが、4人だと冷静に対処できます。
29km地点の月崎から先は、時折街灯の全くない森の中を通り、ヘッドライトの明かりだけになります。
34km地点で養老渓谷駅に到着。商店は閉まっていますが、トイレと自販機はあるので休憩。
38km地点の大多喜町養老渓谷観光センターで再びトイレ休憩。このあたりで空が明るくなり始めてきました。ずっと汗で濡れた服で走っていたせいか、肌が擦れて痛みを感じ始めてきました。
40km地点で道を外れて川沿いに下り、粟又の滝遊歩道を走りました。
上流に向かって遊歩道を走っていくと、43km地点で粟又の滝があります。なかなか見事な滝です。夏の早朝なので人はいませんでしたが、紅葉の時期などはきれいな遊歩道が楽しめそうです。
粟又の滝から道路まで登っていき、旅館街の自販機で飲み物を買いました。500mほど進んで粟又の滝駐車場のトイレで休憩。ここで服の擦れたところが本格的に痛くなってきたので、よーじさんにワセリンを分けて頂いて塗りました。
空は完全に明るくなりましたが、まだ曇っていて、朝の涼しさがある中を走っていきます。今回のルートの最高点は標高220mほどで、そこを過ぎると下り基調になってきます。
擦れたところがますます痛くなってきたため、患部を刺激しないように変なフォームで走りました。
50km地点で勝浦ダム方面への分岐があります。当初の案ではここから内浦山県民の森を抜けて安房小湊を経由してから勝浦まで走っていく予定でしたが、既に夜が明けて予定の時間より遅れているため、直接勝浦に向かうことにしました。
予定していなかった道なのであまり下調べをしておらず、Google Mapsのナビを頼りに勝浦駅を目指して走っていきました。
途中で県道を外れてショートカットするよう案内されたので、進んでいくと舗装が終わって登山道のようなところに入りました。トレラン好きのださべさんとよーじさんはテンションが上がってましたが、次第にあまりにも藪が深くなってきたため、断念して元の道に戻りました。地図上は一応細い道があることになっているのですが…。
元の県道に戻り、上総興津の海が近づいてくると、晴れて日差しが暑く感じるようになってきました。いっきに坂を下っていき、スタートから59kmで興津海水浴場に到着しました。東京湾から太平洋まで長い道のりでした。
ここからは海沿いに勝浦駅を目指して走っていきます。次第に暑さにやられてつらく感じてきました。
62kmで鵜原海岸を抜け、よーじさんの案内で鵜原理想郷というところに寄ろうということで、海沿いの崖の間にある岩場の坂道を走っていきます。トレラン派の2人はここで急激にペースアップし、必死に後を追っていくと、そこは崖の上から海を眺める絶景が待っていました。
千葉の海にこんなところがあるとは知りませんでした。暑さにやられてきた中のアップダウンはしんどかったですが、よーじさんの案内のおかげで素晴らしい風景を眺めることができました。
来た山道を引き返し、海沿いの道を走っていきますが、日差しとアップダウンと擦れたところの激痛にやられて私は完全にバテてしまったため、65km地点の勝浦海中公園で長めの休憩をもらい、飲み物を1Lくらい補給しました。
再び走り出しますが、かなり遅いペースしか出せず、着いていくのがやっとでした。
国道に戻ってからは勝浦駅まで一本道ということもあり、3人ともペースを上げて着いていけなくなりました。ださべさんとよーじさんは、66km走った後とは思えないスピードでダッシュしていき、はまちさんにも着いていくことができず、次第に見えなくなってきました。
なんとか68km過ぎの勝浦駅前交差点まで走ると3人が待っており、ここでゴールということで、スタートから約10時間で長い真夏のマラニックは終了しました。
ださべさんの知人のご実家が近くにあり、お招き頂いて、勝浦の朝市を抜けて歩いていきました。よく冷えた梨やバナナをご馳走して頂きました。暑さにやられた後の体には最高においしかったです。ありがとうございます。
風呂に入って汗を流そうとしましたが、銭湯はまだ開いておらず、ホテル三日月の日帰り入浴に入りました。体を洗ってから湯船に入りますが、体の擦れた部分が猛烈に沁みて、耐えながら湯に浸かりました。
風呂の後は酒屋で乾杯。 夏のバテた後なので、瞬間湯沸かし器のように酔います。
駅前で勝浦タンタンメンを食べました。かなり辛くておいしかったです。
食後は外房線に乗って千葉駅まで帰ります。徹夜で走った後のため、走っている最中はあまり眠くなかったのですが、ここで急激に眠気がきて、千葉駅までぐっすり寝てしまいました。
自宅に帰ってからも夜まで寝て、夕食をとってからまた朝まで寝ました。
初めて70km近く走るロングマラニック、しかも苦手な暑い時期ということで、終盤はかつてない辛さとなりましたが、ナイトランや海の風景など、終わってみれば楽しい体験もすることができました。ゆっくり走ったので筋肉痛はあまりなかったですが、体の変なところが汗で擦れて痛くなりました…。
1人では絶対走れない行程で貴重な経験でした。
夜明けまでは調子良かったのですが、最後は暑さと激痛で3人にご迷惑をおかけしてしてしまいました。涼しい時期になったらもう少しましだと思うので、今後も一緒に走って頂ければと思います。
連日猛暑でしたが、奇跡的にこの土曜は夜は涼しくなりました。これなら暑さが苦手な私も多少はましになるかもしれません。
最初に木更津駅西口から港のほうに向かって歩いていき、途中のコンビニで買い出しをしながら、木更津港の赤い橋の最高点からスタートしました。東京湾から太平洋に向かって走っていきます。
木更津港の赤い橋の最高点からスタート。 |
1.5km地点の木更津駅までは元の道を走っていき、木更津駅東口からかずさアカデミアパーク方面に向かって住宅街を走っていきます。アクアラインマラソン終盤の36~38kmあたりで走った道です。
途中、5km地点で矢那川に沿って曲がると市街地が終わり、真っ暗な田んぼの中の道になります。 1人だったらここで怖くて引き返しています。ヘッドライトをつけて進んでいきました。
並走する県道なら街灯がそこそこありそうですが、車の交通量がありそうです。こちらの田んぼの道は夜中は全然車が走らず、安全に走っていけました。
スタートから11kmほどで、かずさアカデミアパークの高倉交差点にあるコンビニに寄りました。エネルギー対策と眠気対策を兼ねて、今回はコンビニのたびにレッドブルを惜しみなく投入していきます。
コンビニを出て、県道23号を久留里方面に走っていきます。歩道のほとんどない山間部の県道なので、車が来たらライトでこちらの存在を知らせながら走っていきました。標高120m程度の峠を越え、なだらかに下っていくと久留里が近づいてきます。
久留里駅 |
22km地点の久留里駅で休憩。久留里駅前には水汲み広場があります。ここまででだいぶ汗をかいたので、水で顔を洗いながらリフレッシュしました。
久留里駅前の水汲み広場 |
顔を洗ってリフレッシュ! |
駅の近くのコンビニにも寄りました。ここから勝浦までコンビニはないので、夜食を買って食べます。夜中にアクティブな4人組がやってきて店員さんも驚いたようで、「トライアスロンですか?」と聞かれました。とりあえず勝浦まで走ると答えました。「えっ…?」。
久留里~養老渓谷
久留里のコンビニを後にし、養老渓谷に向かって再び山間部の県道を走っていきます。
近くの草むらからガサガサと大きな音がするので、笛を吹いて威嚇しました。房総半島に熊はいないはずなので、他の獣なら戦っても負けることはないと思いますが、不要な争いは避けたいところです。…北海道ランナーだと熊を基準に考えてしまうのです。
1人だったら怖くて仕方なかったと思いますが、4人だと冷静に対処できます。
夜中のトンネルを走る。4人なら心強い。 |
29km地点の月崎から先は、時折街灯の全くない森の中を通り、ヘッドライトの明かりだけになります。
34km地点で養老渓谷駅に到着。商店は閉まっていますが、トイレと自販機はあるので休憩。
養老渓谷~粟又の滝
38km地点の大多喜町養老渓谷観光センターで再びトイレ休憩。このあたりで空が明るくなり始めてきました。ずっと汗で濡れた服で走っていたせいか、肌が擦れて痛みを感じ始めてきました。
40km地点で道を外れて川沿いに下り、粟又の滝遊歩道を走りました。
少し下って養老川沿いへ。 |
粟又の滝遊歩道を走る。 |
上流に向かって遊歩道を走っていくと、43km地点で粟又の滝があります。なかなか見事な滝です。夏の早朝なので人はいませんでしたが、紅葉の時期などはきれいな遊歩道が楽しめそうです。
粟又の滝。 |
粟又の滝~上総興津
粟又の滝から道路まで登っていき、旅館街の自販機で飲み物を買いました。500mほど進んで粟又の滝駐車場のトイレで休憩。ここで服の擦れたところが本格的に痛くなってきたので、よーじさんにワセリンを分けて頂いて塗りました。
空は完全に明るくなりましたが、まだ曇っていて、朝の涼しさがある中を走っていきます。今回のルートの最高点は標高220mほどで、そこを過ぎると下り基調になってきます。
粟又の滝を過ぎ、山間の道を走っていく。うち1名はサンダル。 |
擦れたところがますます痛くなってきたため、患部を刺激しないように変なフォームで走りました。
50km地点で勝浦ダム方面への分岐があります。当初の案ではここから内浦山県民の森を抜けて安房小湊を経由してから勝浦まで走っていく予定でしたが、既に夜が明けて予定の時間より遅れているため、直接勝浦に向かうことにしました。
予定していなかった道なのであまり下調べをしておらず、Google Mapsのナビを頼りに勝浦駅を目指して走っていきました。
途中で県道を外れてショートカットするよう案内されたので、進んでいくと舗装が終わって登山道のようなところに入りました。トレラン好きのださべさんとよーじさんはテンションが上がってましたが、次第にあまりにも藪が深くなってきたため、断念して元の道に戻りました。地図上は一応細い道があることになっているのですが…。
ナビの案内でトレラン風のコースへ。 |
元の県道に戻り、上総興津の海が近づいてくると、晴れて日差しが暑く感じるようになってきました。いっきに坂を下っていき、スタートから59kmで興津海水浴場に到着しました。東京湾から太平洋まで長い道のりでした。
興津海水浴場。空は晴れてきた。 |
ついに房総半島を横断。海水浴客を横目に走っていく。 |
上総興津~勝浦
ここからは海沿いに勝浦駅を目指して走っていきます。次第に暑さにやられてつらく感じてきました。
62kmで鵜原海岸を抜け、よーじさんの案内で鵜原理想郷というところに寄ろうということで、海沿いの崖の間にある岩場の坂道を走っていきます。トレラン派の2人はここで急激にペースアップし、必死に後を追っていくと、そこは崖の上から海を眺める絶景が待っていました。
鵜原理想郷。 |
千葉の海にこんなところがあるとは知りませんでした。暑さにやられてきた中のアップダウンはしんどかったですが、よーじさんの案内のおかげで素晴らしい風景を眺めることができました。
崖の上から海を眺める。 |
来た山道を引き返し、海沿いの道を走っていきますが、日差しとアップダウンと擦れたところの激痛にやられて私は完全にバテてしまったため、65km地点の勝浦海中公園で長めの休憩をもらい、飲み物を1Lくらい補給しました。
再び走り出しますが、かなり遅いペースしか出せず、着いていくのがやっとでした。
国道に戻ってからは勝浦駅まで一本道ということもあり、3人ともペースを上げて着いていけなくなりました。ださべさんとよーじさんは、66km走った後とは思えないスピードでダッシュしていき、はまちさんにも着いていくことができず、次第に見えなくなってきました。
なんとか68km過ぎの勝浦駅前交差点まで走ると3人が待っており、ここでゴールということで、スタートから約10時間で長い真夏のマラニックは終了しました。
コースのログ。最後はきつかった…。休憩中に歩いた距離も含まれるため長めに出ています。 |
ゴール後
ださべさんの知人のご実家が近くにあり、お招き頂いて、勝浦の朝市を抜けて歩いていきました。よく冷えた梨やバナナをご馳走して頂きました。暑さにやられた後の体には最高においしかったです。ありがとうございます。
風呂に入って汗を流そうとしましたが、銭湯はまだ開いておらず、ホテル三日月の日帰り入浴に入りました。体を洗ってから湯船に入りますが、体の擦れた部分が猛烈に沁みて、耐えながら湯に浸かりました。
風呂の後は酒屋で乾杯。 夏のバテた後なので、瞬間湯沸かし器のように酔います。
68kmお疲れ様でした! |
駅前で勝浦タンタンメンを食べました。かなり辛くておいしかったです。
勝浦タンタンメン |
食後は外房線に乗って千葉駅まで帰ります。徹夜で走った後のため、走っている最中はあまり眠くなかったのですが、ここで急激に眠気がきて、千葉駅までぐっすり寝てしまいました。
自宅に帰ってからも夜まで寝て、夕食をとってからまた朝まで寝ました。
感想
初めて70km近く走るロングマラニック、しかも苦手な暑い時期ということで、終盤はかつてない辛さとなりましたが、ナイトランや海の風景など、終わってみれば楽しい体験もすることができました。ゆっくり走ったので筋肉痛はあまりなかったですが、体の変なところが汗で擦れて痛くなりました…。
1人では絶対走れない行程で貴重な経験でした。
夜明けまでは調子良かったのですが、最後は暑さと激痛で3人にご迷惑をおかけしてしてしまいました。涼しい時期になったらもう少しましだと思うので、今後も一緒に走って頂ければと思います。
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