出場の抱負
北海道マラソンには2015年大会から毎年出場しています。
唯一真夏に開催されるフルマラソンに向けて走り込むことで秋以降の成長につながると考えており、札幌の中心部を駆け抜ける大会の雰囲気も好きで、今年もエントリーしました。
夏はどうしても冬に比べてタイムが落ちますが、札幌の気候は本州よりも走りやすく、昨年は真夏にサブ3でゴールできたことに強い達成感を得られました。
この夏は昨年ほどは走り込めておらず、月間走行距離は300~400km程度だったので昨年より遅くなってしまうかもしれませんが、それでも3時間くらいは切りたいと思って臨みました。
レース前日
例年は船で北海道入りしていましたが、今年は飛行機で当日夕方に札幌入り。
北海道が近づいてきたところで飛行機は室蘭沖で旋回を始めました。新千歳空港が雷雨のため待機を命じられており、着陸できない場合は東京へ引き返すとのこと。今年は欠場の可能性も覚悟しましたが、しばらくして無事に新千歳へ着陸できました。
空路で北海道へ。 |
予定よりも遅れて札幌に到着し、まずは大通公園で前日受付を済ませます。例年は土曜の20時までにナンバーカードを受け取る必要がありますが、今年は交通機関の遅れを考慮して22時30分まで延長されたようです。
札幌に着いたらまず大通公園で受付。 |
今年も道マラにやって来たと実感。 |
夕食には今年もスパカツでカーボローディングしようと考え、昨年行った「ロータ」にまた行きたかったですが、札幌でもう1軒スパカツを扱っている「喫茶MP4」にも行ってみようと思いました。調べてみると18時までだったので、ホテルにチェックインしていたら間に合いそうもなく、荷物を背負って豊平まで歩いていきました。しかし、第4土曜は定休日で、無駄に体力を使ってしまいました…。
喫茶MP4は定休日。道マラが第5日曜の年にまた来たい。 |
すすきののホテルに戻ってチェックインを済ませ、結局今年は普通の定食屋で夕食を済ませました。北海道らしいものはレース後に食べることにします。
すすきので夕食。 |
例年、週間予報では曇りで涼しくなりそうでも、直前になると晴れて暑くなる予報に変わるのが道マラ当日の札幌。この流れは今年で3回目なのでもう慣れました。
昨年は朝のうちは涼しく昼頃に気温が急上昇していきましたが、今年は朝から既に最高気温に近い状態で推移する予報のようです。また、北風も涼しく感じましたが今年は西風のようです。
本州よりは涼しいですが、昨年よりも暑くなりそうなので慎重にサブ3を狙うことにしました。
札幌の予報。スタートの9時から最高気温に近い。 |
レース当日
道マラは3回目なので慣れており、Bブロックは車椅子マラソンがスタートした8時30分以降に整列開始になるため、今回はゆっくり朝食をとって8時15分頃に会場入りしました。
大通公園のスタート会場入り。 |
昨年よりも空が青い。レースには厳しくなりそう。 |
北海道マラソンのBブロックは持ちタイム3時間10分以内ですが、ブロックの中でも3時間10分以内、3時間00分以内、2時間50分以内の3エリアに分かれており、スタート30分前から快適に並べます。
Aブロックの基準は正確には不明ですが、私が持ちタイム2時間46分でナンバーが2時間50分エリアの中間付近であることから推察すると、2時間40分以内ではないかと思われます。
冬のレースで2時間40分を切ることは私には難しいかもしれませんが、道マラでBブロックから出走するために、今後も毎年最低1回は2時間50分を切るようにしていきたいと思います。
Bブロックの2時間50分以内エリアに整列。 |
8時40分頃から毎年恒例、気合いの北海道マラソンコールが行われ、その後に8時47分頃から大会テーマソングが流れます。
今年は北海道函館出身のGLAYによる「ロングラン」。疾走感のある曲で、私がランナーだから歌詞に同調しているのかもしれませんが、往年のGLAYのヒット曲よりも気に入りました。
これを聴きながらラストの大通を駆け抜けるのが楽しみです。
昨年は大通のビルの温度計は19℃を示していましたが、今年は既に24℃。本州より涼しいとはいえ、フルマラソンとしては厳しいコンディションになりそうです。
#北海道マラソン 大通公園のスタート会場。これを見れば毎日道マラスタート前の緊張感を持って走れるかも…。 pic.twitter.com/U5bytU2OCV— i-runner (@i_runner_42195) 2017年9月1日
今年もスターターは北海道知事。9時に大通公園をスタートします。
レース展開
0km~5km 21:07 (4:13/km)
1km 4:07
2km 4:08
3km 4:14
4km 4:14
5km 4:24
号砲に続いて演奏が始まる「ロングラン」のイントロがレースの雰囲気に合っていて、気分が高まります。先頭近くからのスタートなのですぐに大通公園は遠くなり曲は聞こえなくなりましたが、頭の中では続いていました。
スタートは昨年サブ3を達成したイメージでいくつもりでしたが、昨年よりも気温が高いことを考え、5kmまでの登り基調は抑えることにしました。
4kmまでは登っていることに気付きにくいほど緩やかですが、4km過ぎにはっきりとした登りがあり、ここはさらにペースを落とします。
5km~10km 21:06 (4:13/km)
6km 4:19
7km 4:15
8km 4:16
9km 4:14
10km 4:02
5km地点を過ぎるとコースは緩やかな下りに転じます。
昨年はここからキロ4分近くまでペースアップしましたが、暑さのせいか、5kmまでは4:13/kmで抑えたのに心拍数が160を超えていることが気になり、ペースは4:15前後まで落として慎重に様子を見ることにしました。
10km~15km 21:25 (4:17/km)
11km 4:16
12km 4:05
13km 4:18
14km 4:26
15km 4:20
札幌駅周辺を通り過ぎ、郊外に向かっていきます。
やはり暑さのためか、まだ10kmしか走っていないのに4月のかすみがうらマラソンで熱中症になった時の前段階で感じたような感覚がしてきました。水分はとっていますが、気温の割に汗の量も少ない点も気になります。
15km~20km 21:52 (4:22/km)
16km 4:23
17km 4:17
18km 4:22
19km 4:24
20km 4:26
フルを走るための楽なペース感覚で走っていると4:20/kmを超えてしまうようになってきました。昨年は同じくらいの感覚で地面を蹴っていると4:05/kmくらい出ていたのですが…。
例年は新川通を折り返すと向かい風を感じますが、今年は西風のため往路の新琴似2条通で向かい風を受けています。しかし、このペースの落ち方は風のせいだけではなさそうです。
力を入れればまだ4:15/kmは維持できそうですが、ここで無理をするとかすマラ後半のように大失速しかねません。
20km~25km 22:40 (4:32/km)
21km 4:28
22km 4:26
23km 4:32
24km 4:34
25km 4:40
19km地点から往復13kmの新川通に入ります。
ハーフ通過は1時間30分22秒。後半上げればまだサブ3は可能なタイムですが、現在の残り体力では難しそうです。
25km~30km 23:07 (4:37/km)
26km 4:33
27km 4:32
28km 4:39
29km 4:39
30km 4:43
26kmで新川通を折り返し、札幌中心部に向けて復路に入ります。
せっかく道マラに来て、こんなペースで走って何をやっているんだろうと思いましたが、この悔しさを刻みながら走って、来年の道マラに向けた経験にしようと考えることにして、黙々とラップを刻んでいきました。
30km~35km 23:37 (4:43/km)
31km 4:37
32km 4:45
33km 4:46
34km 4:42
35km 4:47
ラップは少しずつ落ちていきますが、早めにペースを落としたおかげでかすマラのように歩くまでには至らずに済んでおり、このままゴールまではジョグを続けて暑さ対策のトレーニングにしようと思って走りました。
体力は少ないなりにも前を目指して走りに集中していたのか、今年も新川通はすぐ終わったように感じました。
35km~40km 23:37 (4:43/km)
36km 4:43
37km 4:49
38km 4:46
39km 4:41
40km 4:38
北大に入ると感覚的にゴールを意識できるようになります。
後半はさらにペースが落ちてしまっていたため、このままだと3時間10分も切れないかもしれないと気づき、残り4kmからは気力を振り絞ってペースを上げ始めました。
40km~42.195km 9:42 (4:25/km)
41km 4:28
42km 4:33
42.195km 0:42 (3:34/km)
北大を抜けると、札幌駅前から道庁を抜けていよいよ大通公園のゴールが見えてきます。
今年も大通公園では大会テーマソング「ロングラン」が大音量で流れています。有酸素運動のエネルギーは尽きていましが、ちょうど曲がサビに入り、残っていたグリコーゲンで無酸素運動のラストスパートをかけました。
日頃からインターバル練習もしているおかげか、フルマラソン用とは別の力も残っていてくれて、ラストは3:13/kmまで上げてゴールに駆け込みました。
大通公園のゴール。毎年ここが一番元気になれる。 |
グロスタイム 3:08:19
ネットタイム 3:08:13 (4:28/km)
前半ハーフ 1:30:22 (4:17/km)
後半ハーフ 1:37:51 (4:38/km)
完走証。順位も昨年より落ちた。 |
レースを振り返って
自己ベストから21分、昨年の道マラと比べても12分遅くなる失敗レースとなりました。
強い日差しを受けて10kmで早くも熱中症の初期症状になり、残り32kmはジョグしかできませんでした。昨年は涼しかったおかげでサブ3が余裕だったので、本来の道マラの暑さをナメていました。
しかし、過酷だからこそ挑みがいもあり、制したときの達成感も強くなります。今回の経験を糧に、今後のレースに挑み続けていきたいと思います。
ゴール後のアイシングコーナー。 |
#北海道マラソン 大通のゴール直前 pic.twitter.com/3bDhuII8Hs— i-runner (@i_runner_42195) 2017年9月1日
過去の気温との比較
今回で道マラは3回目ですが、体感的に今年は一番暑く感じ、前半から調子を崩してしまいました。
実際のデータはどうなのか気になったので、気象庁のホームページで3年分の道マラ当日の札幌の気温の推移を検索し、グラフにしてみました。
過去2大会との気温の比較 |
やはりデータ上も今年はここ3年で一番暑かったようです。
また、過去2大会はスタートの9時には涼しく、ゴールの12時頃まで徐々に気温が上昇していたのに対し、今年はスタート時点から既に12時頃に近い気温まで上昇しており、このことから前半のうちに体力を奪われてしまったと考えられます。
「きっと今年も札幌は涼しいから、内地ではスピードが出せなくても、昨年のようにサブ3はできるだろう」と考えて今年の夏は練習を怠けてしまっていました。
来年はもっと厳しいコンディションでも安定してサブ3ができるよう、暑さ対策を考えたいと思います。そして、暑さ耐性を鍛えることができれば、2年前のように冬のタイムも急上昇できるかもしれません。
レース後
毎年恒例、大通公園でカツゲンをがぶ飲みします。北海道でしか飲めないこの味、道マラで乾いた喉には格別です。今年はセコマの北海道メロンモナカもつけてみました。
道マラ完走後の至高のひと時。 |
ホテルで風呂に入ってから札幌を散歩し、夜はすすきので打ち上げをしましたが、熱中症の後遺症状か頭がぐるぐるしていたので、軽く済ませてホテルに戻りました。
先ほど走った道庁はもう日常の風景に。 |
夜はすすきので打ち上げ。 |
ジンギスカン。 |
ラーメンで軽くしめる。 |
明日は札幌を走ります。
今回の装備
- シューズ: Nike Air Zoom Streak 5
- サングラス: Oakley Custom Radarlock - Sapphire Iridium
- 帽子: The North Face スワロウテイルベントキャップ
- 時計: GARMIN ForeAthlete 935
- SAVAS ピットイン エネルギージェル 1本
- shotz コーラバニラ 2本
- ヴァーム パウダー 2本
- スパイベルト、iPhone 6s
熱中症対策でジェルを多めにしたが駄目だった。 |
道マラお疲れさまでした!!
返信削除あのかすマラより暑かっただなんて地獄…
でもいつかは出てみたいです!
新千歳空港のソフトクリームめぐりがしたい…
かすマラより体が暑さに慣れてますが、結局同じくらいのタイムになってしまいました…。
削除大会の雰囲気、札幌の風景、レース前後の食事など一番好きな大会でおすすめですよ。
お疲れ様でした。
返信削除アクアラインマラソンで十分死んでいた、と語っていたアカインバーさんからすると、段違いの強さですね。
来年は暑さ対策のために、-真夏の何かを探しに-日本橋~御宿マラニック(キロ6分より遅れたらシッペ)はいかがでしょうか?
アカインバーと違って皮膚から排熱できるのでまだマシだったと思います。
削除ださべさんの探す-真夏の何か-が出てくるのは外房の海に着いてからだと思うのでそこまでは苦行になりそうですね…。