2018年5月13日日曜日

第28回 仙台国際ハーフマラソン

毎年、ハーフの自己ベスト更新を狙って出場している仙台ハーフ。今年はあるミスにより不本意な結果となってしまいました。



はじめに


今回のレースは汚い話です。

人様に読んでもらうのも情けないような内容なのですが、何が原因で失敗してペースが落ちてしまったのか、同じ過ちを繰り返さぬよう自分のために振り返って書きます。

それでもよろしければお読みいただけると幸いです。

出場の抱負


仙台ハーフには2015年から4年連続の出場になります。

はじめは春の東北旅行を兼ねて観光のつもりで出場したのですが、招待選手だけでなく一般出場者のレベルも高くて引っ張りあえること、コースも広くて走りやすいことから、3年連続で出場のたびにハーフの自己ベストを更新してきました。

私はスタミナ型のランナーなのでハーフは得意ではありませんが、年1回の仙台ハーフで1年間のスピードの伸びを確かめるため、今年も自己ベスト更新を狙って出場することにしました。

レース前日


今年も前日に仙台入りし、前日祭を兼ねて軽めのジョグをしました。詳しくは前日の記事をご覧ください。

ハーフで記録を狙う前日はいつも二郎系を食べているので今回も食べましたが、ここでニンニクをとりすぎたことで喉が渇き、思わぬ事態を…。

レース当日


少し早めに起きて、仙台駅前の半田屋で朝食をとってから会場入り。昨年は仙石線で会場最寄りの宮城野原駅へ行きましたが、距離を調べると仙台駅からでも2km弱なので、今年は歩きました。

朝の仙台駅前。

せっかく仙台なので半田屋で朝食。

仙台駅から陸上競技場まで歩く。

今年は少し蒸す曇天になりました。

昨年は涼しい雨のおかげで自己ベストを大幅更新して81分で走り切りましたが、今年は気候に助けてもらうことは期待できず、同じ走り方をしていたら遅くなってしまいそうです。

一方で、直前のクロカンインターバルでは3:30/kmを安定して出せるようになり、1年間でスピードは伸びてきているようなので、今年も仙台特有のレースの雰囲気で80分切りを目指すことにしました。

仙台市陸上競技場。

陸上競技場に入り、昨年は雨なので屋内で待機していましたが、今年はトラックでアップをしながら待ちました。

今年も全力でゴールを走りたい。

青いトラックでアップ。

昨年よりも気温が高く、2年前は5kmくらいで脱水症状になってしまった経験があるので、今年は朝から入念に水分をとりました。昨夜のニンニクで喉が渇いていたこともあります。

昨年同様、整列開始前にヴァームの給水を紙コップでもらい、少しずつ飲みながら整列してスタートを待ちました。

ヴァームの給水をもらってスタート地点に整列。

車いすのスタートを見送り、Sブロックや招待選手が入場してきますが、朝から水分をとりすぎたためか、異変を感じ始めてきました。

普段は整列しながらできるツイストジャンプやもも下げをしてアップしますが、今日はそのようなことをして刺激すると決壊の恐れがあります。

せっかく年に一度の仙台ハーフの場で何をやっているんだろうという気持ちになりましたが、整列時間は終了しており、今からちょっと列を外すわけにもいかなさそうです。

はたしてゴールまで耐えられるのか? スタート前にここまで追い詰められたレースは初めての状態で号砲を迎えました。

レース展開


0km~5km 19:59 (4:00/km)

1km 3:59
2km 4:04
3km 3:50
4km 4:05
5km 4:00



号砲に続いて先頭付近のランナーが勢いよく飛び出していきます。走り始めて刺激を受けるとさらに危険な状態となり、フル35km以降のようなぎこちないフォームで耐えながらスタートしていきました。

新寺通に出て1km地点を通過し、3:40/kmくらいだと思っていたら3:59/kmもかかってしまい、今日は自己ベスト更新どころか無事に完走することを目標に下方修正しました…。

2km通過はさらにペースが落ち、せっかくの仙台で実力を発揮できないままゴールするくらいなら、いっそ我慢せず本能のままに委ねよう、出るなら出ろと考え、ペースを上げました。小なら汗の成分とあまり変わらないからそれほど汚くないと何かで読んだこともあるし…。

そうは言っても、4kmから青葉通りに入ると沿道の応援が増えてくることから、たとえ二度と会うことのない人たちの前でも情けない姿は晒せないと思い、再びペースは落ち始めます。

5km~10km 20:05 (4:01/km)

6km 4:08
7km 4:02
8km 3:58
9km 3:55
10km 4:02



5km地点で広瀬川を渡り青葉山を登ると市街地を離れて一時的に応援が少なくなるため、走りながらするならここしかないと思いペースを下げますが、スタート直後ほど差し迫った状況ではなくなってきたようで、うまくいきませんでした。

再び広瀬川を渡り、仙台西道路から西公園通りに入る手前で、先頭集団が西公園通りを過ぎていくのが見えました。例年は西公園通りの7km付近ですれ違っているため、今年は既に例年の自分からかなり遅れているようです。

今回、ペースは遅いぶん体力面は全く消耗していないので、定禅寺通りの応援を楽しみ、反対側ですれ違う関根花観選手を応援しながら走りました。

そうこうしているうちに、諦めて奥に引っ込んでくれたようで、少しずつまともに走れるようになってきました。

しかし、10kmの通過タイムは40分を超えており、このままでは85分すら切れない可能性があります。まさかハーフでフルよりも遅くなるとは思っていなかったので遅れを取り戻そうと焦りました。

10km~15km 19:33 (3:55/km)

11km 3:46
12km 3:58
13km 3:55
14km 3:58
15km 3:56



例年通り、10km地点で高橋尚子さんがハイタッチをしてくれていました。

「いいペースだよ!いける!」と声をかけて頂いたので「毎年ありがとうございます!」とお礼をいい、やはり今年も元気を頂いてこの1kmはスピードが急に上がります。

一方、11~12kmは東北本線ガード下のアップダウンのせいか例年何も考えずに走るとペースが落ちるので、今年は意識してペースを上げ気味にしました。

新寺通りの下りを利用してペースを上げ、少しずつ遅れを取り戻そうとしていきます。

15km~20km 19:38 (3:56/km)

16km 4:01
17km 3:54
18km 3:58
19km 3:50
20km 3:54


15km通過はグロスで59分41秒。キロ4分を基準に考えると、この5kmで20秒ほど取り戻せたようです。

貨物線の跨線橋を登っていくと、例年通り先頭集団とすれ違い、1回目のすれ違いよりも平均ラップが戻ってきたことを実感しました。

1位の日本人選手のすぐ後ろを2位の外国人選手がぴったりついており、しきりに振り返って後ろを気にしながら走っていました。今年の別府大分終盤での園田選手とモクゴブ選手を彷彿とさせるような争いを目の前で見られて感動しましたが、もし自分が当事者だったらきっと必死で嫌な残り1kmになるだろうと思いました。

坂を下っていくと反対側では川内優輝選手がいつも通り苦悶の表情で登っていましたが、目の前ですれ違うと、あんなに目を閉じていて前は見えているのか気になりました。

例年は卸町までの往復は息が続かず苦しい区間ですが、今年は前半まともに走れていないため楽でした。

もうベスト更新は不可能なものの、このまま終わったら仙台に来た意味がなくなるので、最後はスピード練習にしようと思ってペースを上げ、周りのランナーをごぼう抜きしていきました。


20km~21.0975km 3:58 (3:37/km)


21km 3:38

20km地点では再び跨線橋の登りでペースが落ちますが、頂上を過ぎて下りになったら残り1kmのラストスパートをかけました。

例年よりも余力が残っているのでトラックに入る前からペースを上げられ、初めてラスト1.0975kmのラップタイムは4分を切れました。

グロスタイム 1:23:17
ネットタイム 1:23:13 (3:57/km)



レースを振り返って


仙台を走って自己ベストを更新できないのは初めてでした。

あまりにも情けない理由で前半ペースを上げられず、昨年より2分以上遅れてのゴールとなりました。

スタート前に水分が不足していると2年前のように脱水になり、水分をとりすぎても今回のような事態になるので、加減が難しいです。来年は整列前は水分を控えめにして、スタート直前に飲んだほうがよいでしょうか…。

とはいえ後半に調子が戻ってからも3:55/kmしか出せなかったので、昨年よりも蒸し暑かった影響でいずれにしろペースを上げられなかったかもしれません。

ペースはちょうどフルの自己ベストと同じくらいでしたが、ゴール時点ではフルのハーフ通過よりも余力があり、このまま後半ハーフを走りたいくらいでした。フルのための練習としてはちょうどよかったかもしれません。

抑えた状態でもこれくらいのペースが出ると考えるとやはり仙台は高速コースで、来年以降もハーフの自己ベスト更新は仙台で狙いたいと思いました。

レース後


今年は80分台前半の空いているうちに完走証を受け取り、そのままトイレに直行しました。

更衣室で着替えてからゴール地点で応援をし、クラブの仲間とレースの反省をしてから競技場を後にしました。やはり1時間30分を過ぎると完走証受け取りも競技場への再入場も大行列になっていました。

ゴールで応援。


また毎年走りに来たい。

帰りも再び仙台駅まで歩き、駅前の中華料理屋で仙台マーボー焼そばを食べました。

仙台駅まで歩く。

昼食は仙台マーボー焼そば。

東北で走ったら、今回も蔵王温泉で疲れを癒します。半年に一回はここで強酸性の温泉に入りたいのです。

今回も蔵王温泉。

今回は不完全燃焼で余力を残してしまったため、明日は帰りに裏磐梯で再び桧原湖を走ります。

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