2016年9月1日木曜日

根室 11km + 春国岱 3km

本土最東端の街、根室。最果ての雰囲気を感じる港町を眺めながら走りました。



昨日は網走を走ってから知床と釧路をまわり、霧多布岬に泊まっていました。今日は根室を走ってエスカロップを食べることにしていたので、起きてから北太平洋シーサイドラインを移動します。

霧多布岬キャンプ場。今年は霧に包まれている。

2年前は晴れて朝日がきれいでしたが、今回は霧のためあまり景色が楽しめませんでした。もともと霧が多いところなので仕方ないですが…。

別当賀駅。機会があれば道東でも秘境駅ランをしたい。

春国岱 3km


今回は春国岱(しゅんくにたい)を走ってみようと思っていました。根室にある風連湖と海の間の砂州で、自然観察路では草原や野鳥を眺めることができます。

健脚コースは往復8km、さらに観察路の先も春国岱の先端に向かって歩けるようです。徒歩だと時間がかかりますが、走るにはちょうどいい距離です。2年前はワッカ原生花園でサロマ湖の砂州を走りましたが、同じような海と草原の風景を楽しめそうです。

春国岱のネイチャーセンターに車を停め、走って自然観察に出かけました。



まずはネイチャーセンターで春国岱の情報を集めます。

春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター。

春国岱の地形。風連湖の砂州に湿原や森が広がっている。

これから走る散策路のコース。

ネイチャーセンターから春国岱へは、一旦駐車場に戻ってから国道に出て、小道を入っていき橋を渡ります。

駐車場に戻ってから春国岱へ出発。

国道を釧路方面に少し進み、春国岱の看板に従って小道に入る。

春国岱に向かって坂を下っていく。

橋を渡ると砂州に入る。

橋の上からは春国岱が見える。

干潟の向こうに春国岱。

根室十景のひとつ。

ラムサール条約登録湿地でもある。

橋を渡ったところにも駐車場があり、ここまで車で来ることもできます。ここからは木道で春国岱の散策路が始まります。

木道の散策路に入る。

両側に干潟と湿原を眺めながら進む。

木道入口から1km弱で分岐があります。左は木道が続きますが、直進は木道のない道のようです。とりあえず、先に春国岱の先端に向かおうと思い、直進しました。

分岐。左は橋を渡って木道が続いている。

直進し、健脚コースで春国岱の先端を目指す。

浅瀬を左に眺めながら進む道。

春国岱の広大さを感じる風景。

未舗装路を少し進んでいくと、一昨日までの台風による大雨の影響か、道がぬかるんでいました。そのまま少し走りましたが、ぬかるみに足をとられて走りにくく、走れないことはないですが泥だらけになってしまいそうです。

また、泥を除けて草の上を走ると春国岱の自然に負荷を与えてしまいます。やむを得ず、今度天気のいいときに春国岱の先端を目指すことにして、今回は引き返しました。

道はぬかるんでいて走りにくい。走れないことはないが、今回は引き返す。

先ほどの分岐に戻って、今度は木道の橋を渡りもう一つの散策コースを進みました。

木道の橋を渡る。

橋の上から、川のような浅瀬。

湿地を走っていく。

こちらのコースも少し進むと木道が崩壊して通行止めになっていました。仕方なく、また引き返していき、スタート地点に戻っていきました。

木道が崩壊しており通行止め。

仕方なく、春国岱散策を終えて引き返す。

入口の駐車場から橋を渡って坂を登り、国道に出て、ネイチャーセンターの駐車場に戻ってゴールにしました。今回は3kmですが、海に囲まれた広大な湿地を最後まで散策してみたく、天気のいいときにまた来たいと思います。

国道に戻ってネイチャーセンター駐車場でゴール。

ログ。春国岱の奥まで行けなかった。

根室 11km


3kmでは走り足りなく、昼食に向けてお腹を減らしたかったので、改めて根室市街を走ることにしました。

根室にはエスカロップを食べるために毎年訪れています。北の宗谷と同様、本土最東端で感じる最果ての風景も好きで、2年前は納沙布岬周辺の根室半島を走りました。しかし、市街地は走ったことがなく、エスカロップを食べられる店の周辺しか知らなかったので、もっと根室の風景を知りたいと思って今回は市街地を走ります。



市街地の中心に近い、根室市役所の隣にある「ときわ台公園」を拠点に走り始めました。

ときわ台公園をスタート。

ときわ台公園の経緯。

隣は根室市役所。

公園の前の道からは海が見える。

ときわ台公園をスタートして、まずは国道44号の根釧国道で根室市役所や北海道根室振興局の前を走っていきます。

まずは根釧国道を少し走る。

東京まで983km。ずいぶん遠くに来た。

道道313号の花咲町通を左折し、根室港に向かって坂を下っていきました。

道道313号を左折して根室港方面へ。

花咲町通、通称花さきロード。

根室の市街地を抜けていく。

北洋銀行前の交差点を過ぎると根室港。

根室港


幹線道路を過ぎて坂を下り、根室港に入ります。

坂を下りて根室港へ。

岸壁に出る。

根室港は静かな港で、釣りをしている人がいました。今日は曇りがちのためあまり遠くは見えませんが、ここだけ一時的に青空が見えました。港には弁天島があり、神社が見えます。

穏やかな海。雲が多く、別海方面は見えない。

港には弁天島が浮かんでいる。

海鳥が多い。

そのまま、海に沿って岸壁を走っていきました。

港の風景を眺めながら走る。

本土最東端の港。

港の向こうに住宅街が見える。

回り込んで港の東へ。

海岸町通


港を出て坂を登り、根室市街地の外れに向かって住宅街を走りました。道道35号の海岸町通はそのまま直進すると根室半島の北側を通って納沙布岬まで続きます。道沿いの空き地が原野になっているところもあります。

港を離れ、坂を登る。

住宅街を抜けて走る。

市街地の端に向かって道道35号の海岸町通を走る。

道沿いの空き地は海を望む原野。

緑町通り


緑町通りを右折し、市街地の端を走っていきました。この道を境に東側には街がなく、広大な原野が広がっています。市街地を走っているとは思えない風景で、本土最東端の街であることを実感できます。

緑町通りを右折。

この道を境に左には原野が広がる。

街が終わると隣には原野が広がっている。

最果てを感じる広大な風景。

途中、こまば保育所の前を左折してアップダウンを過ぎ、明治公園に向かいました。

坂を登って明治公園へ。左側には池が見える。

明治公園


明治公園は根室市街の東にある広い公園で、牧場の跡地を利用したサイロもあります。

明治公園入口。

公園の中の道を走ろうと思い、まずは野鳥観察舎に向かいました。森の中の道を下っていくと野鳥観察舎に着きます。

野鳥観察舎に向かい、森の中の舗装路を下っていく。

野鳥観察舎。

市街地の隣とは思えない自然の風景で野鳥を観察できる。

野鳥観察舎を過ぎ、池の横を通ってから、階段を登って先ほどの入口に戻りました。

観察舎からそのまま坂を下り、池の横を通る。

下ったぶん、階段を駆け上って公園入口に戻る。

入口から南に進むと、広大な芝生広場に3つのサイロが建っています。根室の観光案内でよく目にする風景です。

芝生広場にサイロが建っている。北海道らしい風景。

根室駅


明治公園を出てから、根室駅に向かう直線道路で住宅地の中を走っていきました。

明治公園を出て直進すると根室駅。

道は直線だがアップダウンがある。

根室駅は根室本線の終点で、日本最東端の駅は隣の東根室駅になりますが、実質的にはこちらが東の終点になります。稚内駅ほど観光地化されておらず、最果ての雰囲気を感じることができます。

根室駅。

朝日に一番近い街、根室。

駅構内。電車の本数は少なく時刻表が大きい。

駅には台風による運休と、橋梁流出状況のお知らせが出ていました。旅先のためインターネットのニュースを何となく見ている程度でしたが、北海道は十勝方面で特に大きな被害が出ているようです。明日は帯広から富良野方面へ向かおうと思っていましたが、道路も厳しい状況かもしれません。

北海道内の運休のお知らせ。新得駅の写真は被害の大きさが伝わる。

根室市街


根室駅を出てスタートのときわ台公園に戻ろうかと思いましたが、ここまでで9kmなので10kmは超えようと思い、最後に港周辺の市街地を走ることにしました。

根室駅を出て市街地を走る。

定基町通りで港のほうへ。

港に近い中心市街地を走る。

昨年までに立ち寄ったことのあるエスカロップの店の前を走りました。これまでは車でナビに従って行っていたので根室のどのあたりなのか正確に覚えていませんでしたが、自分の足で時間をかけて走ることで土地勘を得ることができました。旅先で走るメリットはこういうところにもあります。

まずは、昨年寄った「薔薇」。

食事と喫茶 薔薇。昨年ミックスエスカを食べた。


緑町商店街。


右折して、坂を登っていく。

次に、「どりあん」の前を走りました。一昨年は定休日、昨年はライブが行われていて臨時休業…と、ここ2年はせっかく根室に来てもどりあんのエスカロップを食べられませんでしたが、今日は営業していることを確認しました。後で走り終わってから昼食に来ることにします。

喫茶どりあん。今年は営業中。

坂を登って再び根室市役所の前を通り、隣のときわ台公園に戻ってゴールにしました。

どりあんの前から坂を登る。

根室市役所。除雪車らしき車も停まっている。

ときわ台公園に戻ってゴール。

ログ。朝の春国岱と合わせて14km走った。

ランニング後


昼食でエスカロップを食べに、先ほどの喫茶どりあんへ行きました。これを食べるために根室に来て、そしておいしく食べるために走って腹を空かせました。

再び喫茶どりあんに移動。

昼食にエスカロップスペシャル。

食後は別海から屈斜路湖へ向かいました。これまで屈斜路湖は毎年訪れていますが、いつも美幌峠や摩周湖で朝日を狙っていて、日程の都合で川湯温泉に寄ったことがなかったので、今回は夕方に行くことにしました。

弟子屈へ移動。川湯温泉近くの硫黄山。

屈斜路湖付近は晴れている。

川湯エコミュージアムは、昨年屈斜路湖畔を走った後に寄ろうとしましたが、水曜は定休日だったので今年は木曜に来ました。これまで阿寒国立公園の自然について情報を得る機会がなかったので館内で展示を見ます。

川湯エコミュージアム。

館内の展示で屈斜路湖や摩周湖周辺の知識を得られる。

川湯観光ホテルに移動し、温泉に入りました。川湯温泉は硫黄の匂いが濃く、強酸性の泉質です。北海道に来てから毎日走っている疲れを癒すことができ、北の日差しに焼かれて荒れていた肌もスベスベになりました。

本州の蔵王温泉に近い泉質で気に入ったので、今後も道東に来たら川湯温泉には寄りたいと思います。

川湯観光ホテルで日帰り入浴。強酸性の湯が気持ちいい。

風呂から出て、釧路に移動しました。これまで釧路に来たらスパカツが大好きなので食べていましたが、釧路では南蛮酊のザンタレも有名で気になっていました。そのため、昨日に続いて再び釧路を訪れ、今日はザンタレを食べました。

本州よりも濃い味の唐揚げを北海道ではザンギと呼びますが、それをタレに浸けたのがザンタレです。とりあえずザンタレハーフを注文しましたが、ハーフでもかなりの大きさでした。

釧路市街から少し北の遠矢に移動。

遠矢駅前にある南蛮酊。

ザンタレハーフと定食(ライス・みそ汁)を注文。

ハーフでもこの大きさ。クリックするとさらに拡大します。

明日は釧路を走ります。

2 件のコメント:

  1. 愛媛では「センザンキ」という郷土料理があります。わたしも家で唐揚げを作る時は唐揚げじゃなくて「センザンキ」を作っています。
    北海道で「ザンキ」というのを見た時、オッ!と思いました!
    ラムサール条約という単語を見るのは今年3回目、なんとなく湿地に関係してるのかしら。

    返信削除
  2. 「ザンキ」ではなく「ザンギ」です…。やはりたまにしか行けないので、なるべく北海道のものを食べるようにしていました。

    湿地というより、海に近いところが北海道の広大な風景を感じられるところが多いので、好んで走っているように思います。

    返信削除