2016年4月17日日曜日

第26回 かすみがうらマラソン

3年ぶりにかすみがうらマラソンを走りました。

今ならのんびり走ってもサブ3は余裕…と侮っていましたが、後半は南の霞ヶ浦から吹く強風と突き刺さる雨にやられて、ギリギリの達成になりました。





出場のきっかけ


かすみがうらマラソンは、3年前に初めてフルマラソンを走った思い出深い大会でした。3年前は冬のような寒さとなりましたが、4月は本来暖かくなり始める時期なので、暑さが苦手な私は記録更新を狙いにくいと思って、2度目の出場はこれまで敬遠してきました。

しかし、昨年11月のつくばマラソンでサブ3を達成して今後は記録更新だけにこだわらなくなったこと、また今年も北海道マラソンに出場するので暑さに慣れておきたかったことから、初めて練習を目的としてレースにエントリーしました。

昨年は真夏の北海道マラソンを完走したので、仮に暑くなっても完走する自信がついたということもあります。

レース前


3週間前の佐倉マラソンで自己ベストを更新し、もう秋のシーズンまでは記録更新を狙わないつもりでしたが、仮に涼しくなったら狙ってもいいと思っていました。しかし、天気予報では平年通りの20℃前後となる見込みだったので、今回は予定通り42kmのペース走をすることにしました。

さらに、直前になると強風の予報も出始めました。16日(土)時点での当日の土浦の天気予報は、12時前後雨、気温19℃、南風11mと、とてもタイムを出せるようなコンディションではなさそうです。

平均風速11mと言えば、2015年の猪苗代湖ハーフマラソンで 平均風速10mの向かい風を体験しましたが、それまで3:58/kmで来ていたのに、向かい風の区間に入ったら4:45/kmまで落ちたことを思い出します。かすみがうらマラソンのコースは東西の移動がメインで、今回は南風なので横風となり、向かい風を受ける区間は少ないかもしれませんが、いずれにしろ風の影響は受けそうです。

風向は南なので風も暑く感じそうです。晴れよりは、雨のぶん少し体感温度は下がりそうですが。

ただし、今回は記録狙いではなく練習と考えているので、厳しいコンディションでも経験として楽しんで来ようと思いました。

レース当日


打ち上げを予定していたので、今回は電車で土浦に向かいました。柏駅から常磐線に乗ろうとすると、既に電車はランナーで混雑。以降の駅でも次々乗車してきて、次第に満員電車になりました。

柏駅から常磐線。既に混んでいるがどんどん人が増えてくる。

土浦駅で降りると駅構内はランナーであふれていました。さすが2万人規模のマンモス大会です。動線とは反対の西口で降りて、コンビニでレッドブルを飲みランナーズヴィレッジを歩きながらのんびり会場まで歩きました。ランナーズヴィレッジは駐車場からのバスを降りると通りますが、駅からの動線では歩かないので、ややもったいなく感じます。

土浦駅で降りると構内は大量のランナー。

たまらず動線を外れ西口へ。ランナーズヴィレッジを通ってのんびり会場に向かう。

この時点では曇っており、昼頃から雨が降り始めるようです。3年前のように、レース中に降ってゴールする頃に止んでくれるといいのですが、そう都合よくはいきませんでした。

会場の川口運動公園が近付くと再び混雑。

8時20分頃に会場入りし、9時に荷物を預け、10マイルの部のスタートを見送りました。

荷物預けは100円。雨ざらしなので防水をしっかりと。

10マイルの部スタート。こちらも人数が多い。

10マイルのスタート後にすぐ並び始めればよかったですが、近くのトイレの列に並んでもう一度用を足しておこうか迷っているうちにスタートの列も人が増えてきて、トイレの列もなかなか進まないので、やはり並ぶことに切り替えました。

スタートに整列。少し出遅れた。

気温と風速を考慮して、今回は4:10/km前後の一定ペースで走って3時間弱程度のゴールを目指すことにしました。42kmペース走と考えて記録は狙わず、3週間前の自己ベストから10分以上の余裕があるため、初めて写真を撮りながら走って、3年前に初めて見たフルマラソンの風景を記録しようと思いました。

前日調整に3:25/kmでインターバルをした影響か、ふくらはぎに痛みが残っていましたが、やはり記録を狙わないので練習としては多少重い足でちょうどいいと思いました。

整列してスタートを待つ。

かすみがうらマラソンは、土浦駅付近を発着点に霞ヶ浦沿いを東西に周回するコースで、3年前とほぼ同じコースですが、折り返し地点などで細かい変更があったようです。前半は台地の上を走り多少のアップダウンがありますが、後半で霞ヶ浦沿いに出てからはゴールまでフラットな道が続きます。


レース展開


0km~5km 20:56 (4:11/km)

1km 4:24
2km 4:03
3km 4:15
4km 4:05
5km 4:09


10時にスタート。スタートロスは18秒ですが、しばらくはペースの遅いランナーが混在しており、あまりペースを上げられませんでした。Aブロックの人数が多いので、目標タイムの幅が広いことが原因と思われます。

最初の陸橋で1kmを過ぎると少し走りやすくなりましたが、周りのペースに合わせながら4:10/km前後で刻んでいくことにしました。

スタート1kmで跨線橋を越える。

右折して、すぐに次の登りが見えてくる。

2km手前から再び登り始め、しばらくはほぼフラットになります。

2km地点の登り坂が始まる。

陸橋のおかげで傾斜は緩い。

工場地帯に入って右折する直前に給水所と5km地点があります。

2kmの坂を登るとしばらくほぼフラット。

5km~10km 20:47 (4:09/km)

6km 4:04
7km 4:07
8km 4:11
9km 4:12
10km 4:12


市街地の幹線道路でフラットな道が続きます。サブ3のボリュームゾーンを抜かしたのか、次第に人が減ってきました。

5km地点を過ぎて右折。

工場地帯を過ぎて市街地を走る。

7kmで常磐線の跨線橋を渡ると日立建機の工場があり、ブルドーザーの着ぐるみを着た人たちがエイドで応援してくれていました。

再び跨線橋で常磐線を渡る。

登りの途中で7km地点。

暑さを感じて疲れが早く、給水で頭や首を冷やしながら走りましたが、後半に備えてわずかにペースを落としました。

次第に市街地を抜けて農村部の道になっていきます。

10km手前。コースは次第に郊外から農村部へ。

10km~15km 20:47 (4:09/km)

11km 4:07
12km 4:11
13km 4:10
14km 4:12
15km 4:06


10km過ぎで加茂入口の交差点を左折して国道354号になりますが、すぐに右折して旧道のような道を国道354号に沿って走っていきます。

10km過ぎで交差点を左折。

霞ヶ浦大橋方面に向かって国道354号を東へ。

すぐに右折し、旧道のような道に入る。

このあたりで日差しが出て暑さを感じたので、雨の予報でもサングラスをかけておいて良かったです。

15km手前で川に向かって下り、ペースが上がりました。

14km過ぎからいったん下り始める。

下りきったら一の瀬川を渡る。

右にカーブして15kmの計測地点と給水所。

15km~20km 21:17 (4:15/km)

16km 4:20
17km 4:13
18km 4:18
19km 4:19
20km 4:07


15kmで川を渡り、給水所を過ぎてからから登り返します。傾斜はきつくありませんが、少しペースを落として登りました。

15km過ぎから登り返す。

今回も粉ヴァームを持って走りましたが、15km以降は2.5km毎に給水所でアミノバリューを飲めたので、補給はそれに任せることにしました。

17km手前で右折し、国道354号を離れて農村の道を霞ヶ浦に向かって走っていきます。

17km地点。農村部になり畑の中の道を進む。

17km~19kmは同じペースで走ったつもりで少しラップが落ちていました。気づかない程度のアップダウンが影響していたのかもしれません。

20km~25km 21:05 (4:13/km)

21km 4:20
22km 3:57
23km 4:17
24km 4:13
25km 4:18


21km手前で歩崎公園を左折するとすぐに中間点になります。

歩崎公園前を左折。城がランドマーク。

もうすぐ中間点。

カメラマンが撮影中。

…たまに買わせて頂いているのでご容赦を。

ハーフ通過はグロスタイムで1時間28分43秒。抑えて走ったぶん余力は十分にあるので、後半ペースを上げればサブ3は問題ないと、この時点では思ったのですが…。

ハーフを90分弱で通過。後半上げればこのまま順調にサブ3と思われたが…。

中間点を過ぎると下り坂になり霞ヶ浦が見えてきます。ここからゴールまでは完全フラットです。

霞ヶ浦沿いに向かっていっきに下っていく。

下り坂でペースが上がりますが、その時に後ろから追い風に押されるのを感じました。すぐに折り返して反対側に向かって走ることになるので、嫌な予感がします。

下りきって遮る物がなくなると、急に追い風が背中を押した。嫌な予感…。

ハス田の農道に入り、折り返した途端、嫌な予感は的中し、強い向かい風を受け、途端にペースが落ちました。これまでは台地の上を走って、市街地や林が風を防いでくれていたのであまり感じませんでしたが、ここから先は南の霞ヶ浦から吹く風を直接受けることになります。

本来はフラットでスピードを出しやすい道なのですが…。

ハス田に入り、この先を折り返すランナーが見える。追い風は向かい風に変わる。

昨年の猪苗代湖ハーフほどの暴風ではありませんでしたが、とはいえゴールまで20km以上もこの風を受け続けることになるなら、前半の貯金は1分程度しかないのでサブ3は厳しくなると感じました。

22.5km地点の給水所でジェルを1本だけ投入。

25km~30km 21:20 (4:16/km)

26km 4:15
27km 4:20
28km 4:16
29km 4:14
30km 4:15


湖畔の道を走っていきます。道沿いには集落が点在しており、民家や塀の横を走るときは風を防いでくれますが、大半は湖から風の直撃を受けながら走っていきました。

少しずつ小雨が降り始めてきます。

集落の点在する湖畔の道を走る。左に民家があると一時的に風を防いでくれる。

南の霞ヶ浦から強風を受け続ける。湖面も波立っている。

30km~35km 21:26 (4:17/km)

31km 4:20
32km 4:24
33km 4:12
34km 4:15
35km 4:14


32km過ぎで曲がり角があり、それまで南西に進んでいたのが北西に変わって少しラップが回復しましたが、次第に西向きになって横風に変わり、再びラップは落ち始めます。

32kmで進行方向が変わり体感風速が弱まる。雨が次第に強くなってきた。

このあたりから雨が本降りになってきたので、携帯を防水袋に入れてポーチにしまい、以降はゴールまで写真はありません。

35km~40km 20:55 (4:11/km)

36km 4:20
37km 4:01
38km 4:05
39km 4:12
40km 4:18


36km過ぎの曲がり角を過ぎるとコースは北向きになり、雨で体が冷えてきたこともあって、急に走りやすくなりました。体力はあまり消耗していなかったので、ペースを上げて他のランナーをどんどん抜かしていきました。

時計を確認すると、サブ3を出すには残りタイムはギリギリです。もし強烈な向かい風が始まってラップが急に落ちたら達成できなくなるので、必死にペースを上げました。

38km過ぎで湖畔の道が終わり幹線道路に出ます。右折して50mほどで折り返し、再び西へ向かって走っていきました。雨も強くなってきて、雨粒が顔に刺さるように当たります。

40km手前で左折すると、コースは南向きになり、向かい風の直撃を受けて減速しました。

40km~42.195km 9:04 (4:08/km)

41km 4:18
42km 4:03


向かい風に逆らいながら走っていくと、40km過ぎから霞ヶ浦沿いに堤防のようなものがあり、風を防いでくれて走りやすくなりました。

41km地点でクラブのコーチから応援を受け、ゴールに向かって最後の1kmを走っていきました。土浦の市街地に戻り、川沿いの道を走って橋を渡るとゴールの川口運動公園が見えてきます。

陸上競技場に入るとゴールが見え、ラストスパートをかけながら携帯を出してゴールの写真を撮りました。

川口運動公園の陸上競技場に入る。

最後の直線をラストスパート。

ギリギリグロス2時間57分台でゴールに駆け込む。

ゴール後、コースを振り返って一礼。


グロスタイム 2:57:55
ネットタイム 2:57:37 (4:13/km)

前半ハーフ 1:28:25 (4:11/km)
後半ハーフ 1:29:12 (4:14/km)

ログ。ペース走で練習にしようとしたが、風の影響を大きく受けた。

レースを振り返って


今年の北海道マラソンでサブ3を目指すため、まだ暑さに慣れていない時期に余裕を持ったペースで走ってサブ3を出す練習をするつもりでしたが、実際は風にやられて後半は必死で走り、なんとかサブ3を達成できたという結果になりました。

ハーフ以降で強風を受け始めたときは今回はサブ3はできなさそうと諦めかけましたが、向かい風よりも横風が中心だったため思ったほどペースは落ちず、後半ハーフも90分は切ることができました。風を受けながら何かの修行かと思って走りましたが、ゴールしてから振り返ってみると、なかなかできない貴重な経験だったと思います。

次回は8月末の北海道マラソンまでフルは走らないので、今年も4か月かけて基礎固めを始めていきたいです。

レース後


ゴールしてからも雨と風は強く、完走証と参加賞を受け取ってから、ひとまず更衣室のテントに避難して荷物を詰めました。サブ3でゴールすれば更衣室は空いているかと思ったのですが、10マイルの部の人たちが先にゴールしており、結構混んでいました。

荷物を詰めたらすぐにテントを出て、コース沿いを歩いて応援しながら遡っていきました。3時間30分でゴールできそうな集団もほとんどAブロックだったので、やはりかすみがうらマラソンのAブロックは幅が広いようです。

41km地点まで知り合いを探しながら歩いていきましたが、雨と風が寒くなってきたので、近くのスーパー銭湯に向かいました。あまりにも雨と風が寒く、遭難した気分になりながらスタート1km地点の陸橋を越え、やっとたどり着いた銭湯に避難しました。

10マイルの部の人で混んでいるかもしれないかと思いましたが、すんなり入場でき、濡れた服を詰めてから風呂に入りました。

露天風呂で疲れを癒します。近くにいたランナーらしき客が「極楽じゃあ」と言っていて同じ気分になりました。風は相変わらず強くてタオルが飛ばされそうになったので頭に巻いて入っていると、次第に日差しが出てきました。

風呂から出ると、混雑し始めてきて、次第に混んできて入場制限がかかりました。外に出ると、空は完全に晴れていました。

風呂を出る頃には青空になっていた。

晴れても相変わらず風は強い。旗がなびいている。

強風に逆らって歩きながら土浦駅周辺の打ち上げ会場に向かいます。おいしい食事と酒を満喫してレース後の空腹を満たしました。

土浦の笑福食堂で打ち上げ。

おいしい食事と酒をラン仲間と楽しむ。

帰る頃には駅は空いていましたが、強風の影響でダイヤが乱れていたので、すぐに来た特急に乗って帰りました。

30分遅れてやってきた特急に乗り土浦駅を後にする。

2 件のコメント:

  1. おつかれさまでした。
    まさか野ざらしで荷物が置かれるとは…。
    20kmまでのコースは好きな感じでした。
    相変わらずすごいタイムですね。
    やっぱりわたしの周りだけ激しい暴風雨だったのかもしれません…

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    1. 荷物預けはテントがあっても万全でないこともあるので、いつも完全防水してます。
      普通ならアップダウンのある前半よりもフラットな後半のほうがいいんですけど、あまり変わらない風景と激しい風で後半のほうがしんどあったですよね…。
      タイムは風の割に想定通りだったので、北海道マラソンでも同じくらいのタイムが出せるように練習していきたいです。
      13時〜14時くらいが雨と風のピークだった気がするので、今回はサブ3よりサブ4〜サブ5のほうが辛かったかもしれません。

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