2016年5月9日月曜日

裏磐梯 桧原湖 31km

磐梯山の北、裏磐梯には桧原湖が広がっています。磐梯山を眺め、新緑の水辺で高原の風を感じながら1周31kmの道を走りました。



昨日は仙台ハーフを走り、せっかく東北に来たので帰る前にもう一か所走りたかったことと、ハーフ翌日のセット練習を兼ねて、裏磐梯を走りました。

昨年の秋も裏磐梯で五色沼を走りましたが、その時に湖畔を通った桧原湖が気になっていました。調べてみると1周31km。同じく昨年秋の猪苗代湖ハーフ翌日に仙台で30kmを走ったら、意外と走り切れてフル後半対策のいい練習にもなったため、今回も仙台ハーフ翌日に桧原湖で31kmを走ることにしました。

湖一周の道に近い場所にある「道の駅裏磐梯」を拠点に、反時計回りで桧原湖を一周するコースを設定しました。高低差を調べると、湖の南西で大きなアップダウンがあるため、ここを最初に走ることにしました。



道の駅裏磐梯


喜多方で朝食をとり、道の駅裏磐梯に車を停めて準備運動をしてから出発しました。

標高約850mの高原で、朝の空気は少し肌寒く感じましたが、晴れてこれから暑くなってきそうです。

道の駅裏磐梯。

準備運動をして出発。

道の駅を出て桧原湖方面に向かうと、すぐにT字路に出ます。右折して猪苗代方面に走っていきました。

交差点を右折して猪苗代方面へ。

ここから桧原湖一周31kmの旅が始まる。

雄子沢


最初は下っていき、左手に木々の間から桧原湖を望みつつ、集落を抜けていきます。

最初は下り。

木々の間から磐梯山と桧原湖が見えてくる。

下りきって集落を抜ける。

集落の脇を過ぎたら少しずつ登りが始まっていきます。

時折、木の間から見える桧原湖がきれい。

ふと路面を見ると、「ロードトレーニング用 13km」と書かれているのに気づきました。桧原湖の周回道路には1km毎に距離が表示されているようです。ここ桧原湖でロードトレーニングを積むマラソン選手もいるのでしょうか。それとも自転車用?

路面に距離が表示されている。

ロードトレーニング用 13km。

登り坂が続いていき、次第に桧原湖の水面はいったん遠ざかっていきます。

次第に水面が遠くなっていく。

登り坂が続く。

傾斜はそれほどではないが、頂上が遠い。

坂がいったん休みになると、雄子沢川駐車場があり、雄国沼を通って猫魔ヶ岳に登る道の登山口になっていました。

坂が一休みになり、雄子沢川駐車場。

新奥の細道。雄国沼を通って猫魔ヶ岳に登るみち。

桧原湖を離れ、山道の登りが続きます。

橋の上から、沢がきれい。

湖を離れ、山道の登りが続く。
ピークを過ぎて下り始めると、猫魔スキー場方面への分岐がありました。コンパクトなエリアに急斜面が多く、冬はよくスキーに来ています。

猫魔スキー場への分岐。

少し進むと、すぐに磐梯山ゴールドラインへの分岐があります。こちらは磐梯山の稜線を越える峠道です。

磐梯山ゴールドラインへの分岐。

分岐を左に進み、五色沼エリアに向かって坂道を下っていきます。

五色沼エリアに向かって長い下り坂を走る。

道沿いの沢がきれいで、足を止めて写真を撮る。

裏磐梯高原駅エリア


坂を下っていくとホテル街が見えてきて、裏磐梯高原駅エリアになります。駅といっても鉄道駅ではなくバスターミナルを駅と呼んでいるようです。

道沿いには、昨年秋に走った五色沼のひとつ、柳沼があり、今回はこの沼だけ眺めました。

道沿いに五色沼散策路。ここから毘沙門沼まで歩ける。

五色沼のひとつ、柳沼。

また、桧原湖の遊覧船乗り場があるので、今回も立ち寄りました。桧原湖は縦に細長いため、ここからは湖の全容は見えず、右の奥に細長く続いています。

桧原湖の遊覧船乗り場。

ここからしばらくは、昨年秋に走ったコースと重複します。

桧原湖畔を離れ、少し登って、また下る。

道沿いに、東北自然歩道の看板を見つけました。ここから「吊り橋を渡って桧原湖畔を歩く道」を通ることもできるようです。

こちらを通ると不整地で遠回りになってしまい、ロードの31kmで充分だったため、また別の機会に走ることにして、今回は予定通りロードを走ることにしました。

東北自然歩道(新奥の細道)のコース案内。

不整地で遠回りになるため、今回は走らないことに。

剣ヶ峯エリア


森を抜けると、西吾妻山の見える気持ちいい下り坂の道になります。

西吾妻山を眺めながら、気持ちよく下れる道。

この坂を下ると、裏磐梯剣ヶ峯の交差点になり、ホテルやコンビニなどが立ち並ぶエリアです。

剣ヶ峯交差点。

周辺にはホテルやコンビニが並んでいる。

ここまでで道の駅から10km。峠を一回越えて休憩にちょうどいいので、コンビニに寄って飲み物を買いました。

裏磐梯剣ヶ峯のコンビニ。看板が低明度・低彩度になっている。

モンスターを補給。

周辺案内図。

休憩を済ませてから、剣ヶ峯交差点を米沢方面に進んでいきました。

剣ヶ峯交差点に戻り、右折。

米沢方面に走っていく。

曽原湖エリア


このあたりはペンションやキャンプ場の多いエリアです。学生の頃に猫魔でスキーをしたとき、このあたりのペンションに泊まって先ほど寄ったコンビニまで歩いた気がするのですが、どこだか忘れました。

ペンションが多いエリア。

北に進んでいくと、少しずつ建物が少なくなってきます。

トレーニングコース24km地点。

湖畔のキャンプ場もある。

キャンプ場にはボートを積んだ車が多く泊まっていました。このあたりで釣りができるのでしょうか。

オートキャンプ場の脇を過ぎる。

桧原湖東岸


こたかもりオートキャンプ場の横を過ぎると、左側には桧原湖が見えます。しばらく湖畔を離れて走っていましたが、ここからは桧原湖をすぐ隣に眺めながら走っていきます。

歩道はなくなりますが、交通量も少なくなるので、車の音が聞こえたら道を除ければそれほど危険はありません。

左に桧原湖が見えるようになる。

ここからは湖畔の道を走っていく。

湖がよく見えるようになったので振り返る。

ところどころ、橋を渡るときに後ろを振り返ると、磐梯山が見えるようになってきました。

振り返ると磐梯山。

南北に細長い檜原湖ですが、このあたりから対岸の道がよく見えるようになってきます。北側をぐるっと回って、後で走ることになる道です。

道からは対岸が見える。

後で走る対岸の道は橋やトンネル。

木々の間から桧原湖がよく見える。

磐梯山が遠くなっていく。

このあたりの区間は民家がなく、秘境のような雰囲気を感じながら湖畔を走っていきます。

しばらく民家はなく、湖畔をのんびり走る。

次第に、桧原湖の北の端のようなあたりが見えてきます。

桧原湖の北端が近づいてくる。

桧原湖の北にある集落が見えてくる。

道は湖の際を離れ、湖との間に林がある道になってきます。

トレーニングコース28km地点。

木々の間から桧原湖を覗きながら走る。

このあたりの案内図があったので確認しました。もうすぐ早稲沢の集落があり、そこから桧原湖の北岸には金山や桧原の集落が続くようです。

周辺案内図。

もうすぐ早稲沢の集落?

堂場山は岬になっている。地図によると巌山城跡があるらしい。

30km地点。1周31kmなので起点と終点はもうすぐ。

湖の南のほうが見渡せる。

早稲沢


林を抜けて走っていくと、ふと前が開けました。どうやら早稲沢の集落に着いたようです。山と湖に囲まれた秘境のような集落です。

道は視界が開け、集落に入る。

道沿いに畑を眺めながら走る。

畑を眺めながら走っていくと、交差点がありました。右は峠を越えて山形県米沢市に向かう道で、桧原湖沿いの道は左に喜多方方面になります。この交差点で31km地点になりました。

早稲沢の交差点。左にはキャンプ場も。

31km地点。

交差点には昔ながらの商店があります。先ほどのコンビニからここまで9km走り、自販機もあったので休憩にしました。

集落の中にある、昔ながらの商店。

コーラを飲んで一休み。

ここからスタート地点の道の駅までは残り12km。桧原湖の北岸を走っていきます。

喜多方方面へ向けて出発。

交差点を出てすぐに、トレーニングコースのスタート地点がありました。桧原湖一周の道は、正確には31km強のようです。

31kmトレーニングコースのスタート地点。

このあたりの沢の流れがきれいで、山に囲まれたふるさとのような風景に感じました。

沢の流れがきれい。

道沿いに、ミズバショウの葉がありました。ミズバショウといえば白く小さい花が有名ですが、花の時期が終わると芭蕉のような大きな葉になります。もう少し早い時期に来れば、道沿いで白い花を眺められそうです。

道沿いにミズバショウの葉。

湖の対岸には北端部の集落が見え、ここだけ見れば小さな湖の周りを走っているかのようです。

対岸には集落が近くに見える。

金山


少し山道のアップダウンを越えて走っていくと、金山の集落に出ます。

少しアップダウンを越える。

道沿いには木道の散策路があり、ミズバショウの群落があったので、もう少し早い時期なら小さな尾瀬のような風景が見れそうです。

木道の散策路とミズバショウ。

金山の集落に入る。

道沿いに金山浜探勝路。

春の小川のような風景。

ここまでの桧原湖畔は切り立った山道のような風景でしたが、このあたりは浜になっていて、海沿いを走るような眺めでした。

金山のあたりは湖が浜になっている。

海沿いの砂浜を走るような風景。

集落を進んでいくと、道沿いに檜原歴史館がありました。時間があれば寄ってみたかったのですが、旅ラン最終日でこれから帰ることを考え、今回は寄りませんでした。

会津米澤街道「檜原歴史館」。

次は桧原の集落が見えてきます。いったん道が細くなって林道のようなところを走りながら向かいます。

次の集落が見える、

いったん道は細くなる。

このあたりの桧原湖は湾のようになっている。

走っていると、バスが抜かしていきました。桧原湖一周の観光バス「森のくまさん」です。なんとこのバス、廃食用油を燃料に走っているそうです。今回は走って一周観光しましたが、このバスで桧原湖を巡ってみるのも面白そうです。

走っていたらバスの乗客が手を振ってくれました。野生動物と勘違いされている訳ではないと思います。

桧原湖一周観光バス「森のくまさん」。

道沿いには大きな体育館のような建物があり、明治大学のセミナーハウスとのことでした。

明治大学セミナーハウス。

桧原


このあたりは湖が浅瀬になっており、穏やかな水面を眺めることができました。

桧原湖の北東。対岸には先ほど休んだ早稲沢の集落が見える。

浅瀬になっていて、波が穏やか。

釣りのような人もいる。

桧原の集落に入ると、桧原ふれあい温泉「湖望(こぼう)」がありました。後で走り終わってから汗を流しにくるつもりです。

桧原ふれあい温泉「湖望」。


桧原の集落は、昔ながらの山間の街道沿いの街の趣があります。

桧原の集落。昔は会津と米沢を結ぶ街道の街。

案内図で現在地を確認。

桧原湖西岸


桧原の集落から道の駅まで約7km。ここからは民家のほとんどない山間の道が続きます。

桧原の集落を出て喜多方方面へ。

途中、道路工事中。少しずつ道が改良されている。

トレーニングコース6km地点。

途中、桧原トンネルがあり、事前に地図を調べたときは旧道を走ろうと思っていましたが、工事中なのか通行止になっていたので、トンネルを抜けていきました。晴れて気温が上がってきていましたが、トンネルの中は高原の涼しさを感じ、体力が回復しました。

桧原トンネルが見えてくる。

迂回する旧道は通行止。

全長650mの桧原トンネルに入る

トンネルの中はひんやり涼しい。

桧原トンネル出口。

桧原トンネルを抜けると、すぐに次の野鳥の森トンネルがありますが、こちらは旧道が通行止になっていなかったので、旧道を走りました。

すぐに次のトンネルが見える。

野鳥の森トンネル。

こちらの旧道は通行止になっていない。

旧道で尾根を迂回すると、目の前には再び磐梯山の大きな姿が見え、旧道を走ってよかったと思いました。

旧道からは目の前に磐梯山。

尾根を迂回してトンネルからの道に戻る。

野鳥の森トンネルの出口からは橋になっていて、桧原湖の水面と磐梯山を眺めながら水の上を走ります。

野鳥の森トンネルを出ると橋が始まる。

先ほど走った東岸の道が見える。

橋を渡って野鳥の森トンネル方面を振り返る。

道沿いには車を停められる場所があり、磐梯山眺望箇所との標識がありました。

磐梯山眺望箇所の標識。

道沿いから磐梯山。

南へ走っていき、少しずつ山が近くなってくる。

正面に磐梯山を見ながら走れる道。

少し進むと再び眺望箇所の標識があり、こちらのほうが眺めがいいように感じます。

駐車スペースから足跡で案内されている。

桧原湖と磐梯山。

見通しのよい直線道路になり、今日は少し走っては止まって写真を撮っていたため、ここは少し長めに走りました。

少し長めの直線。

道沿いにキャンプ場があり、いよいよゴールの道の駅が近くなってきます。

道沿いにキャンプ場。

ボート乗り場が見える。

道の駅まで残り2km。

道沿いの湿原にミズバショウが咲いていました。先ほどは花が終わって葉が大きくなっていましたが、こちらのほうが少し雪融けが遅いのでしょうか。

道沿いにミズバショウが咲いていた。

道の駅に向かって、最後は登りになります。

道の駅に向かって最後の登りが始まる。

右手には池。

最初に通った喜多方方面への交差点が見えてきて、ロードトレーニングコース12km地点の標識を過ぎるともうすぐゴールです。

喜多方方面への交差点。

トレーニングコース12km地点。無事に1周走った。

右に曲がって喜多方方面に進むと、すぐに道の駅に着きます。

右折して喜多方能面へ。

坂を登るとすぐに道の駅。

31.3kmでゴール。走り始めは涼しかったですが、気温の上昇と、思ったよりアップダウンがあったことで、やや疲れてゴールしました。

道の駅裏磐梯に戻ってゴール。

ログ。1周31km。

道の駅の売店でソフトクリームが売られていたので、そのまま買って食べました。暑くなってきて汗を流した後なのでおいしく食べられました。

道の駅の売店。

ソフトクリーム購入。

桧原湖を眺めながら食べる。こうして見ると結構広い。

ランニング後


先ほど走った道を車で7kmほど戻り、桧原ふれあい温泉「湖望」で入浴しました。露天風呂はありませんが、浴室の窓からは桧原湖を眺められる、こじんまりした温泉です。

先ほど通った「湖望」に移動して入浴。

規模は小さいが、あまり混んでおらず落ち着ける。

入浴後は猪苗代へ移動し、少し遅い昼食に喜多方ラーメンを食べてから帰っていきました。

猪苗代へ移動。表からの磐梯山がシンボル。

猪苗代の来夢で昼食。

喜多方ラーメン。

店の前の道は猪苗代湖ハーフマラソン12km地点。

仙台国際ハーフマラソン前後の東北旅ランはこれで終わり、次の旅ランは8月の北海道マラソンになります。それまでの3か月半、頑張っていこうと思います。

4 件のコメント:

  1. もはや意味分からん練習強度ですね。。。
    そして、写真とレポートも抜かりないという。
    美しい沼ですね。

    今月は200を割ってしまいました。

    来月から心を入れ替えて頑張りまっす!!!

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    1. 5月の練習日記で後述しますが、この31km走がトドメになって故障が発生したような気がします…。

      1週間のうちに58km走、ハーフ自己新、31km走を詰め込んだのは無謀でした。楽しめたので悔いはないですが。

      こちらも高原と湖の風景がきれいでマラニックのように楽しめました。

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  2. コメントが消えてる…(T_T)
    とっても楽しそうなコースですね!
    謳歌してますねぇ。
    わたしも出張以外で旅ランしたくなってきました!

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    1. 距離も手ごろで風景もきれいで、いいトレーニングコースでした。

      はまちさんも十分各地へトレランに出かけているような…

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