2017年9月15日金曜日

宗谷丘陵 18km

日本最北の地、宗谷丘陵。晴れた日は旅ランに最高の風景で、また走りたくなります。



昨日まで北海道は雨が続いていましたが、今日からはようやく晴れてきました。

これまで宗谷丘陵は2回走っていますが、2年前の晴れた日に走ったときの風景は旅ランに最高だったため、今回も晴れに合わせて宗谷丘陵を走ることにしました。

宗谷丘陵は日本最北端の宗谷岬から南に広がる丘陵地で、日本では珍しい周氷期地形です。晴れた日は空と海の青、草原の緑と、海の向こうに稚内半島や利尻岳、サハリンなどの風景を眺めることができます。

この宗谷丘陵には宗谷岬を起点とした宗谷丘陵フットパスのコースが設定されており、過去2回と同様、今回もフットパスのコースを走ることにしました。終点までは11kmですが、終点から宗谷岬まで走って戻ると1周18kmで、旅ランにはちょうどいい距離です。


2年前はiPhoneで写真を撮りながら走り、iPhoneでもきれいに撮れるのですが、晴れた宗谷丘陵の絶景をさらにきれいに撮るため、今回は一眼レフを持ちながら走りました。

一眼を片手に走るランナーを見たことがありますか?私はありません。あのランナーは何者だと思われたかもしれません。恥を忍んで撮影した写真をもとに宗谷丘陵のコースを紹介していければと思います。

ニコンの一眼レフを持って走る。

宗谷丘陵フットパス


宗谷岬の日本最北端の碑からスタートします。

最初は宗谷岬平和公園へ急な坂を登り、スタート直後から心拍数が上がりますが、この坂を登ると以降は緩やかな登りになります。

宗谷岬の日本最北端の碑をスタート。

最初は南の高台に登る。

フットパススタート地点。

最初からいきなり心拍数が上がる。

急坂を登りきるとしばらくは緩やかな登り。

フットパスは残り10.8km。

振り返ると青い海と広い空。

宗谷岬平和公園を抜け、牧場の間を走っていきます。次第に丘陵の風景が広がっていき、振り返ると後ろには青い海も見えます。

宗谷岬牧場を抜けていく。

牛と丘陵。

牧場を過ぎると正面に丸山と自衛隊レーダーサイトが見えてきます。フットパスのコースは、当面はあの山の裏側を目指して進んでいきます。

正面に丸山が見えてくる。

あの山の裏側を目指して進む。

牛がたくさん。

緩やかなアップダウンを進んでいく。

スタートから4kmで突き当りを左折します。

4km地点を左折。

フットパスは残り7km。

ドライブでも楽しい道。自分の足ならもっと楽しい。

フットパスコースではないものの、オホーツク海に続くこの道もいつか走りたい。

二車線の道を少し進むとフットパスコースは右折になりますが、いつも車でここを通ると少し先から宗谷岬ウインドファームがよく見えるので、コースを外れて往復しました。

フットパスは右折。

今回はコースを外れて少し直進。

宗谷岬ウインドファーム。

先ほどの交差点まで引き返して、正規のコースを丸山のほうへ登ります。丸山の山頂は自衛隊の施設のため立入禁止で、フットパスは山頂の南側を迂回していきます。

コースに戻って丸山方面へ。

ウインドファームを眺めながら丸山を登る。

丸山山頂を迂回して振り返る。

このあたりにも牛。

丸山からいったん下ってまた登ると、このあたりはフットパスで一番標高の高いあたりなので、周囲の丘陵を見渡しながら走ることができます。

いったん下ってまた登り、丸山を振り返る。

ウインドファーム手前を右折。

宗谷丘陵を見渡しながら走る。

丘の向こうに青い海。

少し長い下り坂を進んでいくと残り2.7km地点。丘陵の眺めを楽しんでいたらあっという間に終盤になりました。ここから最後の登りが始まります。

長い下り坂が続く。

下りきると最後の登り。

もう残りはたったの2.7km。

登りの途中から、宗谷丘陵フットパス名物の白い道が始まります。

砂利の代わりにホタテの貝殻が敷き詰められた道で、見た目がきれいなだけでなく、上を走るときれいな足音が鳴ります。

白い道を登っていく。

白い道の正体はホタテの貝殻。

海の向こうにサハリン。

登りが終わると白い道は海に向かって下っていきます。稚内の観光案内でよく目にする風景です。

登りが終わり、草原を抜ける。

海へ向かって下り始める。

海へ続く白い道。

下っていくと海の向こうに稚内半島が見えてきます。2年前は雲のほとんどない快晴だったので稚内半島の向こうに利尻岳も良く見えましたが、今回は残念ながら利尻岳は雲に隠れてしまっていました。

海の向こうに稚内半島。利尻岳は麓だけ見える。

海の風景を眺めながら下っていく。

進んでいくと森に入り、海に向かって急な坂をいっきに駆け下りていきます。

森が始まるといっきに急坂を下る。

海と集落が近づいてくる。

坂を下りきると宗谷の集落に出て、フットパスのコースは終点です。

坂を下りきると終点。

ここから宗谷岬まで逆走することも可能。

集落を抜けると国道238号の宗谷国道に出て、ここから宗谷岬まで海沿いの道を約7km走って戻ります。

国道に出てすぐに漁協の売店があるので、飲み物を買って休憩しました。

宗谷国道に出て宗谷岬まで戻る。

漁協ストア。

リボンナポリン飲んで休憩。

休憩を終え、宗谷岬へ向けてフラットな道を走っていきますが、ここは車や自転車の旅人にとっても日本最北の地が近づいてくる高揚感のある道で、走って向かうのもわくわくします。

休憩を終えて宗谷岬方面へ。

日本最北の地を目指して走るコース。

灯台が見えると宗谷岬は近い。

宗谷岬の駐車場に到着します。せっかくので日本最北端の碑でゴールにするとGPSのログも記念になるでしょう。

宗谷岬駐車場。

日本最北端の碑でゴール。

走り終えたら、体の冷めないうちに流氷館へ直行し、-12℃でストレッチをしてクールダウンします。

タンクトップとランパンで入っていったら、すれ違った厚着の観光客に「マジか」と言われましたが、18km走った直後の温まった体であれば、-12℃は適温で心地よく感じます。冬に氷点下で走ってもこんなに体は温まらないので、夏に宗谷岬を走ったときだけ味わえる不思議な感覚です。

髪の汗がパリパリに凍ってくるのを楽しんだら、流氷館を出て土産を買って帰ります。

宗谷岬の土産店、柏屋へ。

奥の流氷館へ直行。

-12℃でクールダウン。

ランニング後


温泉で汗を流し、稚内駅前でスラッピージョーを食べたら、旭川へ向けて移動します。

稚内温泉童夢で日本最北の露天風呂に入る。

稚内駅前のデノーズへ。

目当てはこれ。

スラッピージョー。

稚内を後にする。利尻岳の雲は取れない。

旭川へ向かって移動。

途中で、昨年走って行った抜海駅に寄りました。虫の声だけが聞こえる、時の止まったような空間です。昨年、抜海駅ノートに残したコメントも残っていました。

抜海駅に寄る。

オロロンラインでサロベツ原野を南下していきます。北海道の広大さを感じられる風景で、いつかここを走ってみたいですが、稚内から天塩まで60kmを無補給で走りぬく覚悟が必要になります…。

サロベツ原野。北海道の広さを感じられる風景。

苫前の道の駅で休憩。夕方になると風が寒く、足湯で温まりながら焼尻島と天売島に沈む夕日を眺めました。

道の駅風Wとままえの足湯で温まる。

焼尻島と天売島に沈む夕日。

旭川に着いて、買い出しをしてからすぐに層雲峡へ向かうつもりでしたが、いったん情報収集しながら明日どうするかを考えます。

旭川に到着。駅周辺で情報収集。

明後日はニセコマラソンの予定ですが、明日はせっかく晴れの予報が出ているため、レース前日といえども大雪山一周のトレランをするつもりでした。

しかし、台風も接近しており、進路によっては明後日の帰りのフェリーが欠航になる可能性があります。フェリー会社によると、明後日の運航の可否は明日公表するとのことです。

もし明後日のフェリーが欠航になった場合、仕事に間に合わせるためには明日のフェリーで帰らなければなりません。そうなると、大雪山を走っていたら状況に応じてすぐに行動することができなくなるので、明日は札幌経由でゆっくりニセコに向かうことにして、今日は旭川で泊まることにしました。

最後に大雪山とニセコを走ってから帰るつもりだったので心の準備ができていませんが、今日が北海道での最後の夜になるかもしれないので、今年も自分へのお土産に道産米や北海道限定飲料(缶コーヒー、リボンナポリン)などを買い込みました。

北海道限定の食料品を買い出し。

明日は旭川を走ります。

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