出場の抱負
北海道マラソンには4年連続4回目の出場になります。
最初は苦手な暑さを克服することを目標にしていましたが、レベルの高いレースの雰囲気が気に入り、道マラに向けて夏に走り込むと秋のレースで快走できることから、今年も出場しました。
2016年は初めて夏のサブ3を達成しましたが、2017年は10kmで熱中症のような症状になり失速、夏のレースの厳しさを思い知りました。
今年は昨年のリベンジに2年ぶりのサブ3を目標とし、記録的な猛暑となった7月に560km走り込み、スタミナと暑さへの耐性を鍛えて臨みました。
レース前日
今年も前日に空路で札幌入り。台風が北海道を通過するので飛行機が飛べるか心配していましたが、朝には台風は過ぎ、無事に札幌入りできました。
印旛沼と富士山を眺めながら北海道へ。 |
新千歳空港でジンギスカン卵とじ丼。 |
1年ぶりの札幌! |
台風が過ぎたのでレースも無事に開催されそうですが、台風の置き土産で、札幌にしては例年よりも蒸し暑い気候となっていました。
大通公園で前日受付。 |
ゴール地点を下見。 |
明日のスタート地点。午後になって晴れてきた。 |
ホテルにチェックインしてから札幌を散策。
夜は2年前にサブ3を出した時と同じものを食べようと思い、2年ぶりに「ロータ」でカツスパゲティーを食べてカーボローディングしました。
中島公園通のロータ。 |
カツスパゲティー大盛。 |
食後はカツゲン。 |
市電でホテルに戻る。 |
レース当日
昨日までは曇りか雨の予報が出ていたのに、朝起きると結局晴れて日差しが暑くなるのが道マラ。この流れはもう4年連続です。
Bブロックが整列できるのは車いすマラソンがスタートする8時30分以降なので、ゆっくり朝食をとってから8時過ぎに会場入りしました。
結局、今年も晴れ。 |
雲は多いが、時折日差しが当たると暑い。 |
例年通り、車いすマラソンが8時30分にスタートした後、A・Bブロックは整列開始となります。Bブロックの中でも持ちタイムによって10分刻みにエリアが分かれているのも例年通りで、2時間50分以内のエリアにすんなり並べました。
8時30分から整列。今年もBブロックは持ちタイム順。 |
Bブロックの2時間50分以内エリアに整列。 |
Aブロックはガラガラ。来年こそ行きたい。 |
暑さ対策に給水しながら号砲を待つ。 |
8時40分から毎年恒例、北海道マラソンコールで気合いを入れた後、大会テーマソングの「ロングラン」が流れますが、今年はGLAYのTAKUROからランナーへのメッセージが!
2年連続で同じテーマソングになるのは初めてですが、おかげでこの曲を聴きながら大通公園を走るイメージで1年間練習してきたので、今年こそ快走したいと思いながら聴きました。
今年もスタート1分前からテレビ塔のカウントダウンが始まり、他の公認レースでは10秒前のOn your marksから静寂に包まれますが、カウントダウンで盛り上がりながら号砲になりました。
大通公園からスタート。 |
レース展開
0km~5km 20:54 (4:11/km)
1km 4:08
2km 4:08
3km 4:12
4km 4:15
5km 4:10
序盤は大通公園からすすきのを抜けて2kmまでフラット、2.5kmで幌平橋を渡ってから5kmまでは登り基調になるため、コンディションを確認しながら抑えめに入ります。
走っていると北海道では珍しい赤シャツのランナーが…「ナイスおっさん!」 しばらくハチベエさんと雑談しながら走ってリラックスできました。
5km~10km 20:51 (4:10/km)
6km 4:09
7km 4:09
8km 4:05
9km 4:11
10km 4:17
5kmから下り基調になり、同じ感覚で走ってもペースが自然と上がります。
一昨年はここから30kmまでゾーンに入って快走できましたが、逆に昨年は10kmで熱中症になってしまったため、5.5kmの最初の給水所から水をかぶり、入念に体を冷やしながら体力を温存しました。
8kmで南7条大橋を渡って創成トンネルに入りますが、今年はトンネル内は蒸し暑くペースが落ちました。どうやら外の湿度が高い日はトンネル内も蒸し暑いようです。
10km~15km 21:29 (4:18/km)
11km 4:21
12km 4:12
13km 4:25
14km 4:15
15km 4:15
札幌駅前を過ぎ、手稲まで16kmを往復するコースに入ります。
11kmの給水所を過ぎると次は15km過ぎまでしばらくないので、ここは入念に給水します。
12kmから北大の外を走り、13kmでラップを確認すると4:25/kmまで落ちていました。暑さがつらく少しペースを落としたつもりでしたが、ここまで落ちるとは思っておらず、今年も昨年のように10km以降からズルズルと落ちてしまうのではと思いました。
しかし、まだ諦めたくなかったので、行けるところまではサブ3ペースで行こうと考え、ペースを上げて4:15/kmまで戻します。
15km~20km 21:06 (4:13/km)
16km 4:19
17km 4:06
18km 4:14
19km 4:12
20km 4:15
15kmで給水し、17.5kmでshotz投入したらペースは少し持ち直してきました。日差しは出たり曇ったりを繰り返しますが、曇って涼しくなったところで体力を回復させながらペースも戻していきました。
19km地点から往復13kmの新川通に入ります。向かい風を受けるようになり、集団の中で体力を温存しながら走ろうと思いましたが、新川通に入ってから周りのランナーのペースが落ち始めているため、やはり向かい風に逆らって一人で行くことにしました。
20kmの給水所で粉ヴァーム投入。帽子に風が当たって気になるのでツバを後ろにします。
20km~25km 21:01 (4:12/km)
21km 4:06
22km 4:08
23km 4:15
24km 4:17
25km 4:14
21kmの給水所でバナナがあったので補給。京都マラソンで喉を詰まらせながら八ツ橋を食べて走ったことで慣れたのか、今回はすんなり食べられました。楽しんで走った経験が本命のレースで活きることもあるようです。
ハーフ通過は1時間28分52秒。サブ3への貯金は1分しかなく、夏はどこで急に失速するかわからないので、まだ安心できません。
何としても後半ハーフを91分以内で走ろうと思うと気合いが入ってペースが上がりましたが、次第に向かい風がつらくなってきます。
25km~30km 21:14 (4:15/km)
26km 4:10
27km 4:13
28km 4:17
29km 4:16
30km 4:17
26kmで折り返せば追い風で楽になるはず…と思って向かい風に耐えていきます。
しかし、折り返し後も追い風の恩恵はあまり感じず、むしろ顔に風が当たらなくなって蒸し暑く感じ、ペースが落ちてしまいました。
ラップは4:15/km前後で推移しており、30km以降の失速を想定するとギリギリです。ここまできたら今年は絶対にサブ3をしたいと思い、必死で維持しました。
幸い、いつの間にか空は曇っており、例年は新川通を折り返すと正面からの日差しに体力を奪われますが、今年はそれがないのは助かりました。
28km地点では、今年も手稲高校の演奏に勇気づけられます。
30km~35km 20:53 (4:11/km)
31km 4:11
32km 4:11
33km 4:15
34km 4:07
35km 4:09
30kmでshotz、32.5kmで粉ヴァーム投入。
いつもは新川通を抜けるとペースが落ち始めますが、今年は同じ感覚で走っているのになぜかペースが上がっています。
普段30km以降に来る体のだるさも感じず、なんだか元気になってきました。今年の夏はとにかく距離を踏んだことで、スタミナが鍛えられたのかもしれません。
5kmラップは5km~10kmよりも2秒遅いですが、あちらは下り坂だったことを考慮すると、初めて「30km過ぎで一番速く走るマラソン」に成功しました。
35km~40km 21:06 (4:13/km)
36km 4:06
37km 4:14
38km 4:11
39km 4:10
40km 4:25
ハーフ以降、周りのランナーをごぼう抜きし続けています。体力は問題ないのでさらにペースを上げていこうとしますが、両足の筋肉が張ってきました。
やはり寒冷地仕様の舗装が足に効くのか、あるいは夏は内地でレースペース走ができないのでぶっつけ本番になり足がスピードに耐えられないのだと思います。給水所では太ももに重点的に水をかけて冷やしながら、なんとかゴールまで持たせようとします。
北大に入ると、どうやら2時間58分台でゴールできそうだとわかり、終わりが見えてきたことで安心してしまったのか、少しペースが落ちました。
40km~42.195km 8:56 (4:04/km)
41km 4:03
42km 4:10
42.195km 0:43 (3:42/km)
40kmで最後の給水をとってからペースを上げ始めます。
札幌駅前から道庁を抜け、例年通り大通公園に入って大会テーマソングが大音量で聞こえてきたらラストスパートをかけよう…と思っていたら、今年は「ロングラン」が聞こえてこない??
仕方ないのでそのままラストスパート開始。ゴールの時計が目に入ると、残り2kmからのペースアップのおかげで2時間57分台になっていました。
昨年の失速を乗り越えて1年間頑張ってきたので、嬉しくて泣きそうになりながらゴールに駆け込みました。
大通公園のゴール。 |
グロスタイム 2:57:35
ネットタイム 2:57:30 (4:12/km)
前半ハーフ 1:28:52 (4:13/km)
後半ハーフ 1:28:38 (4:12/km)
ネガティブスプリットでサブ3を達成! |
レースを振り返って
2年ぶり、2回目の夏のサブ3を達成できました。
昨年は3時間08分台の不本意な結果となりましたが、その悔しさをきっかけに今年は猛暑の中を560km走り込んだおかげで、最後までペースを落とさずに走り切るスタミナを得ることができたのだと思います。
夏にサブ3を狙うことの厳しさを昨年思い知りましたが、やるべき練習さえきちんとやっていれば達成は可能で、走った距離は裏切らないことを実感しました。
今回の結果を自信にして秋以降のレースに挑んでいきます。
サブ3ランナーが続々とゴール。 |
アイシングコーナーで氷をもらって痛めた足を冷やす。 |
記録証とメダルを受け取る。毎年、道マラは特別の達成感。 |
ゴール近くで仲間の帰りを待つ。 |
過去の気温・湿度との比較
夏のマラソンは気温と湿度の影響が大きいので、今年も気象庁ホームページで札幌の気温・湿度の推移を調べ、過去大会と比較してみました。
過去3大会との気温の比較 |
過去3大会との湿度の比較 |
2017年は暑さで調子を崩してしまいましたが、今年はほぼ同じ気温でも11分早く走れたので、やはり7月の走り込みが道マラに効くとわかりました。
また、湿度は過去3大会と比較して最も高く、蒸し暑いコンディションでした。後半になって体調が復活してきたのは、気温は横ばいでも湿度が下がってきたからかもしれません。
2016年と比べると今年は1分32秒遅くなりましたが、順位はほぼ変わらず、2016年は涼しかったおかげで全体的に好記録が出やすい年だったと思います。
2016年は涼しい気温のおかげでサブ3をとらせてもらったようなものでしたが、今年は過去4年で一番厳しい気象条件だったので、自力で夏のサブ3をもぎ取れたとわかり、達成感を感じます。
レース後
毎年恒例、大通公園でカツゲンをがぶ飲みします。
普段飲むと甘ったるいですが、1年に1度、42kmを走った後で飲む味は格別で、体が失ったものを補給できるのだと思います。
今年も大通公園でカツゲン! |
足は痛いですが、体力は全然疲れなかったので、今年も夕方まで札幌を散歩しました。
札幌を散歩。 |
そのまま、ランナー仲間とジンギスカンで打ち上げ。真夏の祭典を振り返りました。
ジンギスカンで打ち上げ。 |
明日はダウンジョグに札幌を軽く走ってから帰ります。
ダイジェスト
今回の装備
- シューズ: Nike Air Zoom Streak 5
- サングラス: Oakley Custom Radarlock - Sapphire Iridium
- 帽子: The North Face スワロウテイルベントキャップ
- 時計: GARMIN ForeAthlete 935
- shotz 2本
- ヴァーム パウダー 2本
- The North Face ロードランナー2 ウエストバッグ
- iPhone 8
昨年とほぼ同じ条件で今年は快走。 |
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