出場の抱負
仙台国際ハーフマラソンは、2015年以降毎年出場しています。
仙台中心部を走る都市型レースで道幅が広く、毎年川内優輝さんをはじめとしたトップ選手の走りを間近で見たり、高橋尚子さんの応援に元気をもらえ、一般ランナーのレベルも高いことから記録を狙いやすく、年1回の本命ハーフにしています。
暑さが苦手なので以前は5月には記録を狙いにくいと思って敬遠していましたが、ハーフであれば多少暑くてもスタミナが切れる前に走り切れ、周りのランナーにも引っ張ってもらえるので、ハーフのベストはいつも仙台で更新しています。
これまでハーフのベストは81分台で、フル2時間43分台の割に遅いと言われますが、必死に走っても一度も80分を切れたことがありません。
今年の別大はズームフライを試してみたら前半ハーフであっさり80分を切れてしまい、またフルとハーフの逆転が起きてしまったので、今回は少なくとも別大前半の自分よりも早く走ることを目標にしました。
レース前日
今年も前日に仙台入り。
仙台ハーフはナンバーカード事前送付になったので前日受付は不要になりましたが、高橋尚子さんのトークショーが目的で、前日ジョグを兼ねて仙台を15km走りました。
今年も前日は仙台でジョグ15km。 |
高橋尚子さんから新コースや坂の走り方を聞いて復習。 |
夕食はラーメンビリーのまぜそば。昨年はこれを食べたら夜に水を飲みすぎて、翌日のレース中に悶絶してしまいましたが、今年も同じ目に合うかもしれないとわかっているのに食べてしまう魔性の味です…。
昨年ひどい目にあったのに今年も食べてしまう…。 |
レース当日
5月に入ってから暑い日が続いていましたが、快晴なものの冷えた空気が入ったらしく、5月の仙台にしては涼しい朝になりました。
仙台駅前の半田屋で朝食をとってから、歩いて会場入り。
仙台の朝は半田屋から。 |
新コース終盤の下見を兼ねて仙台駅から歩いて会場へ。 |
陸上競技場を拠点に待機。 |
毎年出て勝手がわかっているので、陸上競技場で荷物を預け、トラックで軽くアップをしてから、紙コップのヴァームを持って整列開始。
トラック2週で軽くアップ。 |
ドリンクサービスで紙コップをもらってスタート地点へ。 |
風は涼しいものの日差しは強く、並んでいると次第に暑くなってきました。
川内優輝さんはスタート直前にペットボトルの水を全身にかけていました。雨が好きらしいと聞くので、何やら自分と同じような気配を感じます…。
今年からコースが変更になり、いったん東側に進んで折り返した後、西側は昨年までと同じコースを走り、最後は仙台駅付近まで折り返すルートです。
昨年まで苦しめられた20km地点の陸橋はスタート直後の元気なうちに通過できるようになりましたが、代わりに中盤から17kmまでのアップダウンは昨年よりも激しくなり、この変更がどう影響するかは走ってみないとわかりません。
レース展開
0km~5km 18:40 (3:44/km)
1km 3:40
2km 3:42
3km 3:44
4km 3:51
5km 3:44
目標の80分を切るには3:47/km以内が必要になります。
ズームフライでハーフを走るのは初めてで、飛ばしすぎると35km以降にバテることがわかってきましたが、ハーフなら21kmで終わるので、フルよりも前傾気味でスピードを出していきました。
最初の1kmは3:40/kmで余裕がありますが、最初は下りなので5kmくらい走ってみないと油断できません。
陸橋を越えて、先頭集団が反対車線をすごい早さで走っていきますが、すぐに続いて1.7kmで折り返し。
ここから青葉山の8km地点までは登り基調が続き、3km以降はラップが少し落ちましたが、登りを考慮するとまずまずの流れです。
5km~10km 18:39 (3:44/km)
6km 3:41
7km 3:46
8km 3:37
9km 3:45
10km 3:50
大通りから青葉通りにかけて登り基調が続く区間です。
例年はスタートからの勢いで登りを気にせず走れていましたが、2km増えたせいか例年よりきつく感じました。
大橋で広瀬川に下って青葉山を登り返しますが、下りでペースが上がった勢いで登りもあまり落ちずに済みました。
再び広瀬川を渡って西公園通りに入り、例年はここで先頭集団とすれ違っていましたが、2km増えたことにより今年は既に通過した後でした。
ハイライトの定禅寺通りで緑のトンネルに入ると10km地点です。
10km~15km 18:51 (3:46/km)
11km 3:45
12km 3:49
13km 3:44
14km 3:49
15km 3:44
10km通過は37分19秒。登り基調の仙台前半にもかかわらず10kmの自己ベストを更新しました。
3:47/kmには30秒ほど貯金があり、後半は下り基調なので、よほどの事故が起きない限り80分は切れると確信しました。
青葉通りを戻って行きますが、今日は東風の影響か、下り基調なのに往路よりも走りにくく、少しペースが落ちました。
例年、旧10km地点に高橋尚子さんがいましたが、今年は新14km地点の東北本線ガード下でハイタッチしてくれていました。
200!201!202!と順位を数えてくれていて、今年も元気をもらってペースアップし新寺通りを下っていきます。
15km~20km 18:57 (3:47/km)
16km 3:41
17km 3:55
18km 3:48
19km 3:49
20km 3:45
新寺通りを左折して、昨年までは宮城野原運動公園を周回しますが、新コースは16km地点で宮城野通を左折して仙台駅付近まで往復します。
ここで再びトップ選手とすれ違い、MGCファイナリスト達の走りを間近で感じることができました。
神野大地さんは他のランナーと比べてひと際ダイナミックなフォームで、あの独特なフォームが山の神の秘訣なのかと思いました。川内優輝さんは集団の先頭を引っ張っていましたが今年は目が開いており、例年の必死の形相ではなく淡々と走っている印象でした。
16km過ぎに登り坂があり、その後も折り返しまで緩やかな登りが続くため、少しペースが落ちます。
17.5kmで折り返してからはもう登り坂がないのでロングスパートをかけ始めます。旧コースでは20kmの陸橋が心理的な壁になって残り1kmまでスパートできませんでしたが、それが前倒しになったので、ここからは新コースの恩恵を受けられます。
しかし、今年は東からの向かい風が強いせいか、下り基調の割に思ったほどペースを上げられませんでした。
20km~21.0975km 3:57 (3:36/km)
21km 3:38
17.5kmからロングスパートをかけていましたが、残り1kmは例年通り1kmインターバルだと思って走ります。
地面を捉える感覚が弱いズームフライなので今年はあまりスピードを上げられていないように感じましたが、実際には3:36/kmまで上がっていました。
もう手を抜いても80分切りは確実ですが、トラックに入って残り300mは全力で駆け抜けました。
グロスタイム 1:19:07
ネットタイム 1:19:04 (3:45/km)
レースを振り返って
2年ぶりに仙台で自己ベストを更新。
ついにハーフでもハーフ80分を切れたので、フルとハーフの逆転は解消できました。
しかし非公認記録ながら別大で一度80分を切っており、今回は確実にハーフでも80分を切るように守りの走りになってしまったため、普段のハーフほど追い込んでおらず、新しい世界を見ることはできませんでした。
3:45/kmの走り方は身に着けたので、これからはフル2時間40分を切るために、スピードの余裕度を上げることとスタミナをつけることが目標になります。
8月の北海道は別物として、11月のつくばまで半年のオフシーズンに入るので、ゴールから逆算しながら基礎固めをしていきます。
2年ぶりにハーフもベスト更新!(別大は例外…) |
レース後
会場でしばらく応援し、RCの仲間とレースを振り返ってから、歩いて仙台駅へ。ゴールして荷物を回収してから応援。 |
会場を後にする。また来年。 |
レース後に牛タンもいいですが、仙台の名物ナポリタンを食べたいと思い、仙台駅のハチへ。
仙台駅のハチでナポリタン。 |
食後は山形へ移動。 東北に来たら蔵王温泉はセットです。半年に一度は蔵王の強酸に浸からないといけない体になってしまいました。
今回も走った後は蔵王温泉。 |
明日は裏磐梯を走ってから帰ります。
ズームフライ考察
別大で初投入したズームフライも今回で5回目になり、だいぶコツをつかんできました。
勝田で買ったズームフライも今回で5回目。 |
普通のシューズの感覚で地面を掴んで速く走ろうとしても速く走れませんが、力を抜いてうまく接地できればズームストリーク以上のスピードで進んでくれます。
前足部でそっと軽く着地して、重心を踵のほうに移していき、踵でグッと踏み込むと反発でびよーんと飛ぶ。
これを14,500回繰り返したらハーフ80分を切れました。
理論上は29,000回繰り返すスタミナを身に着ければフル2時間40分を切れそうですが、ズームフライだと30km以降で普通のシューズとは異なる疲れ方をして失速するため、その正体を見極めて強化することが当面の課題になります。
厚底対薄底の比較に、これまでのベストだった2017年の仙台と、今回のデータを並べてみました。
ピッチは僅かに遅くなるもののストライドは10cm近く伸び、なおかつ心拍数も若干抑えられます。
心拍162bpmであれば十分フルを走れるはずなのですが、別大とかすマラはどちらも30km以降で失速したので、大きなストライドでの普段と違う走り方が終盤になると響いてくるのかもしれません。
対策として、夏はのオフシーズンはストライド走法・フォアフット走法に慣れるための基礎練習を試してみたいと思います。
ヴェイパーフライ
今シーズンは普及版のズームフライでも十分に新しい世界を体験できたため、自分の走り方は厚底に合っていたと思いますが、それならばヴェイパーフライを履いたらどうなるのか楽しみになり、ついに買ってしまいました。
ズームフライでも十分効果を実感したので、ヴェイパーフライ購入。 |
ネクスト%が発表されたせいか、あるいはオフシーズンだからか、今なら普通に買えるので再び品薄になる前に買っておきました。 夏に使うのはもったいないのでしばらく隠し持っておき、来シーズンの別大で投入してみます。
4%遅いと言われるズームストリークでも2時間45分を切れたので、計算通りなら2時間40分を切れるはずですが…?
今回の装備
- シューズ: Nike Zoom Fly Flyknit
- サングラス: Oakley Radarlock - Sapphire Iridium
- 時計: GARMIN ForeAthlete 935
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